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フォチャーストVS神  作者: 賀来麻奥
安定せぬ戦局
20/31

フォチャースト神本土にて、花の舞

 神が敵の一方的な攻撃を防ぎきり、一時的に撤退させたのは3時間前の事である。無人空軍部隊により執拗なほどの大爆撃が加えられ、砲弾が絶え間なく地面や兵器、兵士をなぎ倒していく。

 フォチャースト軍が退路を確保し鮮烈な撤退戦を開始した。重戦車が砲弾を叩き込みながらキャタピラ音を轢きたてて下がる。携帯型4インチ砲を撃ちながらじわじわと後方へ兵士達は下がっていった。


 そして今ここに残っているのは神本土の建築技術を最大限に積み込んだ石油施設だったであったのかと、疑われてもおかしくない残骸や鉄屑、肉片、無数の破片、そして大小の穴の中にそれがあった。


 「ひどいな・・・」この地区担当していたフロニア・ダンッツ・ペロスラーは一人こう呟きながら、幾人の仲間と無意味と分かりながらも有刺鉄線を張り巡らしていた。


 「んーやれやれ…新鋭軍団を人間界に送り込んだ後に来るとはなんとも分が悪い」と本土防衛係最高司令官スローニング・ダズエル大将は窓から見えるビル施設を見ながらそういった。


 「殲滅にはそれなりの時間がかかりますよ」とコンピュータと兵棋盤の両方を使うという変わったことをしているこの男は、スターンニング・ベルゲイザ大佐。


 「後、何日かかるのかね。できるだけ具体的に」とベロスラーは体をベルゲイザに向け聞いた。

 そして顔をゆっくり上げながらベルゲイザは「詳しきことは何ひとつ分かりません。ただ1月以内に本土からたたき出せますよ」「そうか・・・まずは市民が厭戦気分にならないようにするのが最大の課題だ。向こうだって1年しか持たぬだろう」そういうとベロスターは部屋から出て行った。


 

 第2時攻撃が始まったのはさらにそれから10時間後だった。

 ひっきりなしに砲撃の音が聞こえた。神の電気質を帯びた砲弾が電子機器に当たると使い物にならないはずだったが最小限ながらも絶縁加工をしているフォチャースト軍の電子危惧は使用不能になることは無かった。フォチャースト軍は鉄鋼弾及び特殊弾を使用していたが、これもまた効果はまばらだった。


 その後も第3次、第4次と波のごとく引いては押すという攻撃をした。ちょうど半月たっただろうかフォチャースト軍は戦場で散ったのであった。

 8万の兵士は5000名を除きすべて全滅したのだった。その5000の兵力の内1000名以外は捕虜となっていた。その1000名は宇宙戦闘艦などに護衛されながら宇宙戦争を繰り広げながら元いた国に戻った。


 その宇宙戦争は以下のような戦果にて終了した。(  )内は参加数。

 

 フォチャースト軍

 宇宙戦闘艦 2隻大破 1隻損傷(四隻)

 小型戦闘艦 1隻損傷(二十隻)

 警備宇宙艦 4隻大破(八隻)

 650名死傷

 

 神

 地上対宇宙砲 200門(900門)

 宇宙対宇宙砲 100門(200門)

 警備宇宙艦  10隻撃破(30隻)

 宇宙戦闘艦  1隻撃破(七隻)



 そのころ人間界ではどのような影響が及んでいたのか?


 この戦いは人間界に対しての戦局は好転となっていたのか。

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