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ダン・マカドニア総統

 

【会議室】 「宣戦布告でいいな」と総統キング・マカドニアが言った。「いいも何もこれは明らかに戦争行為であります。卑怯なだまし討ちです」とグエツア・マカドニアがゆっくり甲高い声で話した。「そのとおりだ」と総統。「しかし…問題が山済みだ。まずフォチャースト軍は何をしていた?」

 総統はフォチャースト軍代表サラモニーに対し鋭い視線を浴びせた。「我が軍は大いに反省をしまして、今後…」「そんなことを聞いたのではない!何をしたのかと聞いているのだ!」総統は怒鳴った。が、サラモニーは平然とし続けた。「左様でございましたなぁ。前線の指揮官の指揮不足であります」

「ではどういう対応をとるのだ」総統が耳を傾けんばかりの勢いで聞いた。「優秀な指揮官を選抜し、今回の指揮官は降格とします」その後も話は続いた。


【国際連絡室】「我、同時刻神ヨリ不当ナ攻撃ヲ受ケタナリ。全力ヲ持シテ敵ノ部隊ヲ殲滅シタリ。我貴国ノ援助アレバ共ニ神ニ対シ矛ヲ向ケル」とボンボン国との連絡が付いた。同盟国のボンボン王国は機械化は進んでいないが、戦闘意欲は旺盛であった。またフェバンダー王国との連絡をとった。この国も同盟国なので最低でも中立、よければ共に戦ってくれるものだったが・・・。

 「大変だ!すぐさ総統に知らせろ」いかなる連絡だったのか?


【再び会議室】 「なんだ騒々しいな」会議室の扉を蹴り破る勢いで入ってきた兵士に総統はそう声をかけた。「どうかしたのか連絡係のものよ、名を述べ用件を話せ」グエツアがその男が連絡係の兵士と分かるのには時間がかからなかった。「はい。私はニーレと申します。同盟国の件でありますがフェバンダー王国が神に寝返りました」会議室は1時期異様な空気に包まれた。「今日はエイプリールフールだったのか」とサラモニーが空気を和らげようといった。もっともこんな言葉で解決する分けないが。

 サラモニーが言ったことに総統はハッとなって「それは本当か?それともエイプリル…今日は14月だから違うな」フォチャースト帝国は14月まである。地球と比べ1年が長い。

 フェバンダーの裏切り…戦闘継続能力が高い国それがフェバンダー王国だ。それが裏切った。


 会議は宣戦布告で決まったが、サラモニーはこれに納得できなくなった。(こうなれば俺が停戦してみせる。総統を殺せば意見が変わるかもしれない。フェバンダー無くしてどう勝つというのだ?)


 深夜 「いいかお前ら、速やかに総統を殺してくるのだ」「了解」フォチャースト軍の将兵が12人兵舎からサラモニーの命令により出撃してきた。

【マカドニア総統の家】「おい、何か物音しないか」「そうだな」と警備のものが言った。…ン

銃声のようなものがした。警備の奴は血をだらだら流しながら死んでいった。「フ、銃声が聞こえないとこうも楽なのだな。他の警備が来ないじゃないか。何がマカドニア軍1人は10人に匹敵するだ、20人もこっちはいないぞ」と侵入兵士は小声で呟き次の地点に移動した。

【大統領寝室】 「さてさっさと殺すぞ」と反乱軍(フォチャースト軍)が言った。「そこまでだ」

マカドニア軍がそこにいた。数は10・20・30人入るだろうか。何故気がつかなかった?

 しかし反乱軍兵長が銃を遠くに向け撃った。ガシャューンシューなぞの機械が壊れた音がした。マカドニア軍は消えた。「幻影装置なんて生ぬるいのを使うとは、よほど警備への信頼が高いんだな」(しかし今ので部屋の内部にバレただろう)「突撃」反乱軍は総統の部屋の扉の鍵を銃で破壊するなり突入した。入るなり1人倒れた。「貴様ら何をしてるのか分かっるのか」総統が物陰に隠れいってくる。

 「お前を殺すんだよ」と反乱軍が自動小銃を乱射しながら叫んだ。当然ここまでくると警備兵がやってくる。「反乱軍だ!!殺せ!総統を守れ」マカドニア軍の機銃掃射により部屋に入ってなかった兵士がもんどおり撃って3人倒れ死んだ。9人中3人が総統を殺し、6人が外部のマカドニア軍を倒すというポジションに入った。たちまち銃撃戦が開始された。火花が舞い、悲鳴、血しぶきが舞った。キングマカドニアは拳銃の携行弾を全て撃ちつくし、残った1人に殺された。それが分かると残りの反乱軍が建物から逃げようとしたが30人に囲まれている。ダン 総統が使用した拳銃と同じ銃声がした第99総統候補のシーデスが反乱軍を3人拳銃で殺害し反乱は終了した。

 「事件の元はサラモニーだ。サラモニーを殺害せよ!」シーデスが指示した。

 やがてマカドニア第1軍がフォチャースト本拠地を包囲しサラモニーは自殺した。


 新規総統はシーデス改めダン・マカドニアとなった。その前に国葬とかがあったがその日ダンは国民に対し、大々的な演説をした。「われわれはこの度有能な総統を失いましたが、フォチャースト帝国が負けることはありません。そう、それは決してありません。神の味方をしたものは1年後には必ず、後悔しているでしょう。皆さん戦争は1年で終わらせます!ですから・・・」この演説は新聞で「総統は必ず神を滅ぼす」との見出しで報道され、同時に戦争開始の合図となった。

 この日14月21日。

 



 さて第2部となりますが、皆様どうでしょう。まあアクセスを見る限り不沈戦艦武蔵ほどの人気は無いですが。それは計算通りです。

 その内増やします。いや増やして見せます。 

 てな訳で次回もよろしくお願いします。

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