表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
フォチャーストVS神  作者: 賀来麻奥
神の作戦変更
18/31

神の大攻勢作戦

 静まり返った会議室でダン・マカドニアは次のように言った。「その言葉が聞きたかった」

 神は次第に戦闘意欲を失っていく兵士たちを見て一気に侵攻を図るべく各地区一点集中攻撃から一転して、総攻撃に作戦を変更した。


 国際総合防衛軍最高指揮官 ダルベル・スターリ総統は、地下工場でW4F戦車をA地区でひそかに増やしていた。

 神はC地区、E地区、そして保留状態だったB地区に攻撃を図ることを決定した。地球侵攻部隊参謀ヨーダースは成功確立は90パーセントという数値をはじき出した。

 国際防衛軍の残り部隊は多くて38万でA地区に10万人以上を置いているため正式部隊はこの3つの地区で28万だろう。1人100殺と計算すれば必要な兵士人数は2800名だ。ただ兵士全員をすり減らしてもしょうがないため3倍近い8000名もの動員を決定した。さらに隊長オーディンは自ら戦闘でC地区方面の攻略をするといい張った。そのためC地区方面の神は隊長を殺すわけにはいきまいと戦意をあげていた。


 そのころマカドニア抜刀隊とフェバンダーの抜刀隊の戦闘が行われている中、マカドニア軍の敵侵攻が行きとどまっているのを見るとフォチャースト軍は8万、宇宙戦闘艦3隻、宇宙警備艦10隻を動員して神本土への攻撃を計画し、ダン・マカドニアに進呈した。

 「万が一失敗した場合はわが国はマカドニア軍しか頼るほか無いではないか、義勇兵は実際的な戦力としては多いな疑問を感じる」ダン・マカドニアはずしりと会議室に響く声で言った。「ですから今やるのです」とサラモニーの後を継いだ新フォチャースト軍最高指揮官のダニエルス・マンドは言った。

「何?"今"だからだと?」急に顔を紅潮させた顔を見てもダニエルズは反逆者サラモニーと同じく平気な顔をして「はい。今神は人間界で苦戦しています。そこでこの兵力をぶつければ作戦を停止させボンボン王国の兵力編成を行い、フェバンダーを屈服させれば神とてまともな戦闘は難しくなるでしょう」確かに神はフェバンダーがいなかったらここまで大規模な作戦を展開しなかっただろう…。短期決戦を行わなくてはわが軍がジリ貧になる可能性があるとの需要大臣からの声もある。


 戦争は1年で終結させます。その声が自分の脳裏によみがえった。総統はゆっくりと助手に「今日は何月何日だ」と疑問をぶつけると「今日は6月1日でございます」との返答が返ってきた。つまり約束の期間まで後、9ヶ月も無いのだ。フェバンダー用の兵力編成を行うために神本土を攻撃…。


 総統は「その兵士たちは帰還が出来ないのか」と率直な質問を述べた。「もとより兵士たちは帰還など許さず玉のごとく砕け散る覚悟で戦闘に臨んでいると思われます」兵士達の死傷など気にも留めないのかと思ったが、静まり返った会議室でダン・マカドニアは次のように言った。「その言葉が聞きたかった」



 同日、神は本土より新たに3000名の兵士を送ってもらい人間界大攻勢の準備を着々と開始していた。



 そしてその火蓋が切られる前日無差別空襲はパタリとやんだ。"6,1嵐の前の静けさ"と後世の人はこう語った。

 


 大攻勢を人間界に開始する神を国際軍は勝ちを得れるか?神本土に直接攻撃はできるのか?

 次回「死守命令」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ