フェバンダー動く
神は対地上用毒ガス攻撃機を導入した。D地区攻略に力を注いだ。
D地区は川や山、平地などと一般的な内陸国の集合場所(?)とでもいうべきところだ。
神は毒ガス【レッドバルーン】の使用を決定。対地上用攻撃機を宇宙対惑星空軍用空母より発進させた。
D地区は一部の場所に集結しておらずバラバラに拡散していた。しかし武器は貧弱で国際軍はここに戦略的な軍隊を置いていなかった。
D地区は最も防衛が難しくかといって陣地構築も土などが火山石などが混じっていてほれたものではない。
その場所に国際防衛軍は3万4000名しかおかず100年前の戦争で使用された残り物兵器をできるだけつぎ込んでいた。
戦車200輌 小型火砲3000門 自動小銃多数などといったもので航空兵器などと呼ばれるものは一切ない。まあ他の地区もA地区以外まともな空軍部隊は持っていない。
その上空に神の攻撃機がカラスの大群のごとく押し寄せてきた。黒い何かを落とした。
「爆弾かぁ?」「どうもそうらしい」たこ壺陣地の兵士は頭を抑えて体をちぢ込ませながら見ていた。「割れたぞ!拡散弾か」
爆弾らしきものは次々割れて中から煙のようなものを出した。空気より重いのか下にずんずやってくる。100機の攻撃機が10発の毒ガス弾をD地区の1割を集中攻撃した。
「暑い苦しいよ」「うわぁぁぁ から・・だ 手が・・・」兵士は赤くなりスイカのように膨らみ死んでいった。レッドバルーンとは赤いバルーンのようになるためつけられた名前で、あまりにもひどいため使用が禁止されていたが上層部に黙秘で使われていた。
対毒ガス用浄化装置を地上に投下して毒マスクをつけて神が上陸した時、赤い死体が穴の中に転がっていた。2000名が死亡した。神の死者は0である。
そのころF地区で残党軍の掃討作戦に神が全力を挙げていた。しかしそこにボンボンコマンドが邪魔に入った。
音沙汰もなく神を暗殺し補給車を破壊した。決して深追いはせず作戦実行とともに逃げるため神もこれには舌を巻いた。
人間界侵略はあまり進まない。
フェバンダーがこれを分かったのは2日前だ。
フェバンダー軍は対野戦用【抜刀隊】を編成した。拳銃と刀しか持たない部隊だが非常に安上がりでこういう訓練を全国の学校などの教育機関で昔からやっているのですぐに数がそろえられた。
3000名の抜刀隊はボンボン王国の領土の小型惑星に上陸し1日で占領した。
元々200名しか防衛軍を置いていなかったのが原因だが近接戦闘に特化していた自分たちに近接戦闘で挑んでくることはないだろうという慢心があったのも原因である。
フォチャースト軍は再編成をすばやく行った。
そのためまた作戦が可能となった。
戦いの行先はいまだ分からない。