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フォチャーストVS神  作者: 賀来麻奥
神の作戦変更
13/31

国際総合軍の反撃

 人間界の戦い。

 F地区の軍隊が消滅すると攻撃は主にB地区に集中しだした。B地区はF地区の北方にある。F地区と違い山々が連なる山脈地帯である。

 国際軍をはじめとし、住民も不落の地区と信じ実に30パーセントの住民がここに集結している。w4f式戦車は機動性を生かせないため、砲塔だけとり要塞砲として取り付けた。

 B地区の陣地は洞窟にコンクリート、特殊合金板、木材、土などありといわゆるものを使った強固な陣地だ。上方は500キロ爆弾の直撃にも耐え、側面は50口径40センチ砲が2万メートルの距離から直撃しても耐えれるようにしていた。どれほど国際軍がここに期待したか分かるだろう。


 さらに100ミリ狙撃砲3連装がが10基、40ミリ高速無音銃が100挺が1つの要塞に付けられていた。その要塞の数実に20ヶ所。

 総司令部基地にいたっては1トン爆弾に耐え、毒ガスろ過装置、自動消化装置、自動敵射撃式装置等々他の要塞よりも立派なものとなっていた。


 これほどの軍備が整っているのは、この山脈地区の1部の国が永遠中立を宣言していながら強力な兵器を開発し独自の兵器を量産し、一応1年の兵役が義務付けられすぐに予備兵が召還できるようにしていたためだ。


 その独自の兵器が100ミリ狙撃砲や40ミリ高速発射無音銃等である。

 100ミリ狙撃砲とは普通の大砲のようなものに高性能光学機がついている。このサイズでは10キロ向こうの相手を1センチ程度の誤差で表示できるものだった。もっとも移動している相手を撃つので実用射撃距離はもっと短い。

 40ミリ高速発射無音銃は名前どおりである。1秒間に5発の弾を発射しこれを25デシベルの音で放つのだ。ちなみに20デシベル ・木の葉のふれあう音・置時計の秒針の音(前方1m) 30デシベル ・郊外の深夜・ささやき声 である。異常だ・・・。



 また自動敵射撃式装置は敵と判別したものを発見すると敵の数移動などを計算し自分の持てる武器を操り効率よく破壊するためのものだ。

 過去の演習では時速60キロの速度で不定に動くの敵100輌(80馬力のエンジンを搭載した紙車)を1撃目の発射で70両以上を破壊した。2撃目で確実に誤差を修正し全てを破壊し尽くした。最も威力はすごかったが作成部は紙車がきれいに破壊されたので微妙な気分だったそうだ。



 そのB地区に今回神は侵攻して来た。激しい空爆を続けたが軍事要塞どころがポケット陣地(洞窟を陣地に改造したもの)を破壊するのさえ難しかった。

「敵さんはぎょうさん撃ちよるな」「どれくらい撃つんじゃろうか?」「たまに撃つ弾がなくなるまでじゃろ」陣地の中で兵士はそんなことを言っていた。


 要塞とはいえやはりコンクリートに亀裂が入ったり、木材が粉となりパラパラ落ちてくる。果たして幾時間が過ぎたろう。

 総司令部基地と連絡が付かなくなった要塞は無かったが、ポケット陣地が87個中2つと連絡が繋がらす、18人が死亡または重傷を負っていたがこれくらいは幸運レベルだ。


 表面が黒くなった山を眺め前線攻撃部隊は100名がレーザー銃を片手に山々を巡回した。この巡回で国際軍は攻撃はせず、3ヶ所の陣地が襲撃された。


 「敵の状況は?」「はい。敵は山で潜伏している模様ですが破壊された陣地後が多かったためすでに攻撃兵力は半減しているものと思われます」破壊された陣地が多々あったというのはダミー陣地だ。


 「なるほどでは一気に制圧してしまおう。3000名を攻撃に当てろ」こうして神々は攻撃に乗り出した。


 陸上攻撃部隊、空中攻撃部隊の2つに1500名ずつ分かれて一気に攻撃を開始した。

 陸上攻撃部隊は5名に別れ30パーセントの攻撃を担当した。「おい神だ」「あれが神か!翼が生えてる」「あの山の頂上距離1キロまで引き付けろ」「了解」100ミリ狙撃砲の前で数人の兵士が小声で話していた。「よしよしそこだ!」「撃て」狙撃砲が恐ろしく押さえつけられたような小さい発射音で3つの弾が発射された。純酸素圧縮式だから煙が出ないのだ。


 「あーあ空中はいいな」「そうだよな」その5人の神が最後に見たのは空中で舞う仲間だった。数秒後土埃がもうもうと立ち神の死骸が飛び散り燃えた木を赤黒く染めた。

 

 「何だ?地上部隊のほうからだ」1部の神の空中部隊がその場に急行した。その時、他の陸上部隊が一斉に40ミリ機銃や100ミリ狙撃砲などで屍の山を築いた。


 神の陸上部隊は空中にあわてて舞い上がった。しかし390名がいきなり行方不明になった。混乱した空中及び陸上軍がいた空中に黒々とした花が咲き始めた。「対空砲だ!!」「もう何が何なんだ」混乱がピークに達し神はバラバラに飛び始めた。


 もはや戦闘飛行も神もあったものではない。100ミリ狙撃砲が神の移動パターンを読み込み正確な射撃を開始した。40ミリ機銃は大した音もださず只々神を撃つ。

 神は翼に穴をあけられ揚力を失い転落死。破片や気圧で頭部裂傷、内臓破裂、手足切断による多量出血などで続々死亡した。


 神があわてて上陸地点に戻ったとき1000名以上の損失を出していた。対して人間界は11名が死亡し42名が負傷したにすぎない。そして民間人の死亡者はゼロだった。またポケット陣地も多々残りサイドの攻撃にも耐えれるようになっていた。


 神は攻勢に出て始めての敗北ということで人間界侵攻に疑問を抱きだした。

 

 B地区で大敗した神。果たしてそうなる?

 

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