人間界再び炎上す
神の低空飛行の破壊攻撃は人間のほうに劇的なダメージを与えていく。国際総合防衛軍は各所防衛場所を定めていた。A地区、B地区、C地区、D地区、E地区、F地区、G地区の7ヶ所である。他に1部独立防衛隊がいる。
神の攻撃が激しいのは現在F地区だ。特に平地が多いこの場所は特に防衛が難しい。しかし同時に機動性が大きくあがる。
そこにあのうるさいキャタピラーの音が聞こえてきた。
W4F式戦車だ。計24両もある。妨害式電流波という神の厄介な兵器でレーダーは少々狂っているようだが、その砲を上に向けると弾を放った。
w4f式戦車は砲がw2戦車より強力な造りとなっているため多様な弾が撃てる。まずは火炎特殊弾だ。
空に赤々とした炎が舞い上げられる。中心は瞬間的に摂氏1万度にも達す(らしい)。そのため神だろうがなんだろうが蒸発してしまう。そのとおりに空に打ち上げられた弾は神を焼き尽くした。そしてボトボトとまだ火がついている肉片がふってくる。この弾は中心から100メートル離れると温度は40度にまで下がる。
しかし危険なことに変わりないので撃ったのは最初だけだ。次からは真空拡散弾を使った。これは撃たれた弾がただ拡散するのでなく、拡散した場所の1部の酸素を奪い取りそれをそのまま爆発させるものだ。神は高度120メートルくらいにいるため地上の酸素はあまり減らなかった。が神は次々屍となっていった。
さらにここでボンボン王国の派兵されていた3000人中の800人が増援としてきた。
ボンボン王国兵士の対空兵器"4ガルーE"という謎の名前を持つ兵器で、高度2000メートルまでなら厚さ20センチの超硬度装甲さえ打ち抜くことができる。1度に6発が撃てるが、6発うつとエネルギー補充に70秒はいる。
神との1進一退が続いた。結局F地区は9割がたが占領された。また配置された部隊の10万人が9500人までに減少していた。
しかし神は計算していた損害より2,3倍の被害を被っていた。作戦の見直しが必要とされた。
そのころマカドニア軍はこのままフェバンダー軍の本拠地惑星に言って本土決戦を行う準備や計画がされていたが、兵棋演習を何度やっても全滅にちかい損害をだして5割制圧と言ったもので、当分のあいだは動けそうに無い。
ボンボン王国は航空の編成はほぼ完璧に整っていた。また陸上部隊も日々訓練に励み、宇宙艦隊は最新の哨戒機能を導入してより強力となっている。
神と人間界の泥沼が始まっていたときマカドニア軍は動けない。ボンボン王国だけがフェバンダー撲滅の期待の星だった。