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フォチャーストVS神  作者: 賀来麻奥
泥沼の戦い
10/31

トライセン惑星の戦い2

 白銀の翼を翻し神は侵攻して来た。「外の警備隊は何故神の襲撃が分からなかったんだ」「神だから紙のように薄くなってきたんだろ」と悪態をつくが、戦場に要求されるのは罵声ではなく、それを打ち消すほどの音をもつ火砲なのだ。


 マカドニア軍のw2戦車が対空戦闘を開始する。神に一番有効だが与えられるのがこれだ。神は20人単位でマカドニア軍1個分隊を集中砲火して回っている。それにw2戦車が咆哮した。直後その神の集団は消えうせた。


 一方でフェバンダー軍はマカドニア軍とフォチャースト軍の火力が10分の1に減ったのをみるなり攻勢に出た。しかし、マカドニア軍やフォチャースト軍は小口径で発射速度の速い銃による掃射を行う。

 この銃は"HG-2型"という摩訶不思議な名前の銃だった。

 ともかくフェバンダー軍は元々劣勢だったため、神によりマカドニア軍の火力が減っても、一気に情勢が変わることは無い。

 マカドニア軍はフェバンダー軍の陣地に戦車をたくみに動かし翻弄していった。


 一方の神も固まっているとまとめて消されるとまずいので分散して攻撃する必要が出た。マカドニア軍は戦車部隊を先頭にして退却線を開始した。ここで戦えばいたずらに死傷者を増やすだけだろうと考えたのだ。実際フェバンダー軍と戦っている隊はそれなりに善戦していたのだが隊長命令なので仕方ない。


 この戦闘でマカドニア軍はw2戦車が31輌が破壊ないし行動不能となった。人的被害は2000名を越した。フォチャースト軍はマカドニア軍の補佐としてきたため極端に攻撃していないが、172名が死亡し、400名ばかしが重傷を負った。

 


 警備部隊は戦闘が終了した後に神の進入に気づいた。否、仲間の無線で話を聞いたがバカバカしくてまともにとりあわなかった。まさか警備隊も神が自分達の探索網を破ってくるとは思わなかったのだ。


 神の侵入部隊は浸透重火器部隊だった。気づかれないように侵入し、目標を重火器でふっとばすのだ。兵士の数はエースクラスの成績を持つ兵士が選ばれたため300名程度だ。フェバンダー軍は2万4000にまで消耗していた。さらに陣地が崩壊して防御力が低下した。

 一方の神も54名がすでに戦闘不能となっていた。



 その頃フォチャースト帝国では、地球偵察郡から入電が入った。

 「何?神が侵攻して来た」


 地球に神が侵攻して来た。兵力は3万名であった。21分前、同盟国ボンボン王国が出していた宇宙哨戒艦が3隻すべて消滅していた。

 地球側の兵力はまだ非力と上層部は考えていた。ボンボン王国が3000名とフォチャースト軍やマカドニア軍が戦闘員7万である。数はあるが武器は新鋭兵器がいきわたっていない。地球防衛軍はw4f式戦車

を800輌生産していたが、神が襲来していたこともあり、機動力がいかせない。おまけに人数は50万程度である。結構入るように見えるが一つの国に分散すると4465名以下である。神:人間の戦力割合は30:1であろうと考えられる。


 人間界の雲行きは怪しくなっていった。


 

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