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『カオスノイズ:東京拠点化計画~拠点を東京に移し、自分を殺せる勇者の育成に励むことにしました~』  作者: 猫寿司
第4章 ここではないどこか

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第六話:猿人の調理場と、偽りの神罰

覚醒、そして丸太の揺れ


 ……ガタ、ゴト。

 ……ウホッ、ウホホッ。


 不気味な低い鳴き声と、体に食い込む縄の感触。ユウサクが意識を取り戻したとき、視界は上下逆さまに揺れていた。太い丸太に手足を縛り付けられ、獲物のように吊るされて運ばれている。


「ユウサク:……んぅ。なんだ、これ。揺れる……。俺, 生きてるのか?」


 運んでいるのは、直立歩行する巨大なゴリラに酷似した猿人たちだった。

 やがて担がれていた一行の前に、巨大な薪が積み上げられ、真っ赤な炎が爆ぜる広場が現れた。ドサリと丸太ごと放り出されたのは、炎のそばに敷かれた巨大なバナナの葉の上だった。


下ごしらえの屈辱


 お祭り騒ぎのゴリラたちが、卑俗な笑みを浮かべて動き出す。

 まずその剛腕が伸びたのは、誇り高き騎士ヴァレリアだった。


「ヴァレリア:や、やめろ……! 触るな! 汚らわしいその手を離せーーーっ!!」


 悲痛な叫びも虚しく、重厚な鎧が、紙細工のように無造作に引き剥がされていく。

 内側のドレスも無慈悲に引き裂かれ、白日の下に曝け出されたのは、鍛え上げられつつも驚くほど白く瑞々しい、完成された女騎士の裸体だった。


 豊かに波打つ銀髪がバナナの葉に広がり、焚き火の光を跳ね返して輝いている。

 剥き出しになった胸は、騎士らしい適度な筋肉に支えられ、重力に抗うように力強く、豊かな張りを保って上を向いている。細く引き締まった腹部のくびれから、女性らしい厚みを持った腰回りへのラインは、まさに芸術品のような曲線を描いていた。


「ユウサク:……. ……あ。いや、これは, なんというか……役得というか、不謹慎だけどめちゃくちゃ目に毒だな……。肌、白すぎだろ。透き通って見えるぞ……」


 視線を逸らせず、鼻の下を伸ばすユウサク。ヴァレリアは屈辱に震え、開かれた股の付け根までもが露わになった姿を隠そうともがくが、丸太に縛られたままでは無防備に晒すことしかできない。

 そこには、彼女の髪色と同じ銀色の産毛がうっすらと生え揃い、焚き火の光を受けて神秘的な光沢を放っていた。


「ヴァレリア:だ、だまれ……! 見るな! その卑しい目を潰してやる!!」


 ゴリラたちは卑俗な歓声を上げながら、彼女の白磁のように滑らかな肢体へ、容赦なく大粒の岩塩をドバドバと振りかけた。


「ヴァレリア:ひっ……!? な、なにを……っ、冷たっ……!?」


 それだけでは飽き足らず、猿人たちはその太い指先で、ヴァレリアの柔肌に塩を「もみもみ」と力任せに擦り込み始めた。


「ユウサク:うわ, おい! あいつら、あんなデカい手で……。ヴァレリアさん、肌が真っ赤になってるぞ……」


 ザラついた感触が、張りのある乳房の先端から腹部のくびれへと執拗に揉み込まれていく。


「ヴァレリア:ん、んぅぅ……っ! やめろ、そんな、乱暴に……っ! はなせ、はなせぇ!!」


 さらに指は、銀色の産毛が密集する股の付け根、その最も繊細で無防備な場所へと到達し、塩の塊を力任せに押し付け、もみほぐすように蹂躙した。


「ヴァレリア:ひああああっ!? や、やめろ……! そんなとこ、塩がしみる……っ! やめろーーっ!!」


「ユウサク:うおっ、そこまでやるか!? ヴァレリアさん、めちゃくちゃ反り返ってる……。痛そうだけど、なんか、凄いわ……」


 激戦で刻まれた全身の生傷にも塩が食い込み、剥き出しの肉を直接灼き焦がすような激痛が彼女の脳髄を突き抜ける。


「ヴァレリア:あああああ……っ! 塩が……塩が熱い……っ! しみる、ああぁぁ、っ!!」


 騎士としての尊厳をかなぐり捨て、身を弓なりに反らせ、太ももを内側に擦り合わせながら激しくもだえるヴァレリア。その官能的な様子に、ユウサクは生唾を飲み込んだ。


芳醇なるオイルと吐息


 続いて、ユウサクとネネにも塩が振られ、不思議な香りを放つ、粘り気のある黄金色のオイルがたっぷりと塗り込まれ始めた。


「ネネ:いやんっ……! ちょっと、どこ触ってんのよ! んっ……やだ、くすぐったいってば!!」


 オイルを全身に塗りたくられ、艶めかしい光沢を放つネネの体。

 見た目は少女のようだが、塗り込まれたオイルが肌のきめ細かさを際立たせ、未成熟さと大人びた色香が混ざり合う。ゴリラの手が彼女の小さな胸を包み込み、そのまま腹部、そして太ももの内側へとオイルを滑らせていく。


「ユウサク:ネネさん、やっぱりそのギャップ、たまんないっすね。オイルで肌がテカテカしてて、なんか……すごく美味しそうです……」


「ネネ:あんたも……変なこと言わないで! 身体が……変な感じがするのよ……っ、んぅ!!」


「ユウサク:その、ぬるぬるした音……。耳に残りますね。いいなぁ、俺もそれ塗られたい……いや、俺が塗りたい」


「ネネ:バカっ……! どこ見てんのよ! ……ん、ぁっ、そこは、だめ……っ!!」


 オイルのヌチャリとした感触が股の間にまで及び、ネネは恥じらいに顔を染め、熱を帯びた吐息を漏らす。抗議の声は次第に、快楽を隠しきれない艶っぽい悲鳴へと変わっていった。


 一方、船長はさらに本格的な「調理」の段階に入っていた。


「船長:な, なんだ……! 私の周りだけ、やけにスパイスと香草が多いぞ!!」


 船長はたっぷりの塩と香草と共に、巨大なバナナの葉でミイラのようにぐるぐる巻きにされ、完全に「蒸し焼き」の準備を整えられていた。


晴天の霹靂と大逆転


「ユウサク:……やるしかないか。ウホッ。……ウホホッ!!」


 ユウサクの叫びにゴリラたちの手が止まる。ユウサクは隣で震えるネネに、必死の形相で叫んだ。


「ユウサク:ネネさん、雷だ! なるだけでいい、呪文できるか! 攻撃しないでいいから、ならすだけだ!!」


「ネネ:……あ、ああもう! 轟け!!」


 ――ピカッ、ガラガラ、どーん!!


 晴天の空に凄まじい雷鳴がこだまする。あまりの衝撃に、ゴリラたちの動きが完全に止まった。そこへユウサクが、喉が張り裂けんばかりの咆哮を叩き込む。


「ユウサク:ウホウホ、ウホォォォォォォォ!!」


 その異様な迫力に怯えたゴリラたちが、震える手で一行の縄を解き始めた。

 自由になったネネとヴァレリアは、反射的に敷かれていた巨大なバナナの葉をむんずと掴み、剥き出しの身体を必死に覆い隠した。


「ネネ:きゃっ……! ちょっと、見ないでよ! 全身ぬるぬるなんだから……っ!」


 オイルで光り輝く細い肩を葉っぱで隠しながら、ネネは顔を真っ赤にしてうずくまる。

 ヴァレリアもまた、塩の刺激で赤く火照り、銀色の産毛を逆立たせたままの肢体を巨大な葉で包み込んだ。騎士としての威厳をかき集めるように、必死に葉を胸元で握りしめている。


「ヴァレリア:……っ、ユウサク! 今すぐ向こうを向け!!」


「ユウサク:……いや、無理ですよ。俺も丸出しなんだから」


 自由になったユウサクが堂々と(全裸で)立ち上がると、数十頭のゴリラたちが一斉に地面に這いつくばり、必死に土下座をして拝み始めた。


「ネネ:……なんなのよこれ。ねえ、なんて言ったのよ?」


「ユウサク:……『俺たちは神の使いだ』って言ったの。食べると神罰をくらわすぞ、ってね」


 調理場のメインディッシュだった一行は、一瞬にして猿人たちの「現人神」へと祭り上げられた。偽りの神罰と、ユウサクのハッタリによって。

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