第15話「復讐の苗床と、王の親征」
螺旋の輪を断つための義務
品川浄化ゲートの最上層。かつて聖浄軍の冷徹な正義が支配していたその空間は、今や魔王の「苗床」を育むための、肉と熱気の檻へと変貌していた。
ユウサクは、足元に並べられた四体の獲物を眺めながら、自らの内側にある葛藤を押し殺していた。
(……ああ、アナスタシア。やはりこの髪型は好みだ。プラチナブロンドの短い毛先が、震える白い首筋に触れている。……いや、違う。俺が求めているのは、こんな醜悪なことではないはずだ)
だが、自分をこの魔王という役割から解放してくれる「勇者」を育てるためには、彼らに一生消えない傷と、抗えぬ絶望を刻まねばならない。個々人の魂に、自分への殺意を糧とする復讐の炎を灯すのだ。
「……始めようか」
ユウサクの低い声が、静寂を切り裂いた。
騎士の解体と熟女への強制
「ショウゴ。……修行の時間だ」
ユウサクは、全裸で這いつくばるショウゴの髪を掴み、隣に同じく全裸で震えるユリイケへと顔を押し付けた。かつて白銀の騎士と呼ばれた男の矜持を、足元から叩き潰す。
「今ここで、その女を抱け。俺たちの目の前で、全力で、獣のように貪れ」
「っ……ひ、ひぃ……ッ!? や、やめてくれ、ユウサクッ!!」
「魔王様の命令ですわよ、ショウゴさん!」
シズクが恍惚とした表情で、黒い鞭をショウゴの背中に叩きつけた。
――ガァンッ!!
「あがぁッ!?」
「早く始めなさいな。魔王様の慈悲深い教育ですわよ。この老婆の奥底まで、あなたの無様な情熱を叩き込みなさい!」
シズクは魔王の非情な命令にうっとりと酔いしれ、何度も鞭をしならせる。ショウゴは背中を裂かれ、屈辱に涙を流しながら、無理やりユリイケの肉体へと自身を突き入れさせられた。
「……お前、変わった性癖だな。そんな老婆に必死にしがみついて。……本当は熟女が好きなんだろう? ショウゴ」
「ち、違う、私は……っ! あ、あぐぅッ!!」
ユウサクの冷酷な言葉が、ショウゴの精神に最後の一撃を加えた。彼は羞恥で崩れ落ちながら、シズクの鞭に煽られるまま、目の前のユリイケの肉体へと指を、そして自身の質量を乱暴に埋めていった。
絶望の再会と、家畜の鳴き声
その傍らでは、浅葱がもう一人の獲物、ヨルダンを料理していた。糸で拘束されたヨルダンの目の前に、漆黒の羊の角を戴き、生体メイド服を纏ったミランダが、浅葱に引きずられるようにして現れた。
「ミランダ……ッ! やめろ、浅葱、放してくれ!」
ヨルダンの絶叫を無視し、浅葱はミランダを床に組み伏せると、ユウサクを振り返った。
「ユウサク。アナスタシアに飽きたら、こちらにも精を出すがよい。ほれ、この女もお主の『直々』を待っておるぞ」
ユウサクはスライム状の触手の一部を伸ばし、アナスタシアを犯しながら、同時にミランダの肢体をも強引に包み込んだ。
「あ、あぐぅッ……! はぁ、はぁッ……! 魔王様、あぁっ……めぇ!」
ミランダは夫の目の前で、魔王の漆黒の質量によって激しく抱き潰された。彼女の豊かな胸はスライムに揉みしだかれ、羊の角は熱を帯びて赤く染まる。魔王の精髄が彼女の深奥へと絶え間なく流し込まれ、淑女としての輪郭を快楽で溶かしていく。
蹂躙が一段落し、ユウサクがわずかに質量を引き抜いた時、浅葱が意地悪くヨルダンの口の拘束を解いた。
「ミランダ! ミランダッ! 返事をしてくれ!」
ヨルダンが泣き叫ぶ。ミランダは焦点の合わない瞳をゆっくりと動かし、血と汗と蜜にまみれた顔で、震える唇を開いた。
「……さようなら、ヨルダン」
「何を……何を言っているんだ! 帰ろう、二人で一緒に!」
「……もう、あなたの知るミランダは……どこにもいないの。私はもう、魔王様と浅葱様に、中まで全部作り変えられてしまったから……。今の私は、ただの『めぇ』としか鳴けない家畜なの……」
ミランダはそう言って、大粒の涙を流しながら、夫の前で魔王のスライムへと自ら擦り寄った。その瞳には、もはや人としての希望はなく、ただ抗えぬ快楽と絶望に染まりきった廃人のような光が宿っていた。
魔王の親征:人の肉、そして黒き質量による蹂躙
「……さて。アナスタシアさん、君もだ」
ユウサクは再び人間の姿の端正な表情に戻り、彼女の細い顎を掬い上げた。
「い、嫌……! 来ないで……っ!」
「俺が直々に相手をしてあげるって、言っただろ」
ユウサクは人の肉体として彼女を再び押し倒し、その秘所へと乱暴に突き入った。直接的な衝撃に、アナスタシアは淑やかな叫びを上げ、ユウサクは執拗にその肉を貪った。
「……ここからは、俺そのものに抱いてもらうよ」
耳元で囁くと同時に、彼の肉体は再び崩れ、黒く粘り気のある漆黒のスライムへと変貌した。アナスタシアを完全に「体内」へと引きずり込み、五感すべてを支配する蹂躙が再開される。
混濁する愛欲の檻
「ああ、魔王様……! なんという美しい蹂躙……わたくしも、わたくしもその内側へ混ぜてくださいませッ!」
恍惚としたシズクがスライムへと飛び込み、ユウサクの質量、シズクの肢体、それからアナスタシアの肉が渾然一体となって混ざり合う。ユウサクの触手は二人の女を同時に貫き、境界を失うほどに密着させた。
シズクは絶頂の波に洗われながら、アナスタシアの耳元で淫らな言葉を囁き続け、アナスタシアは逃げ場のない快楽の中で白目を剥き、激しく腰を跳ねさせた。
「じゅぷッ、じゅるぅぅッ……!!」
ユウサクはスライムの中から彼女たちの首筋に深く歯を立て、熱い精髄を絶え間なく流し込んでいく。抵抗していた指先は、今や魔王の質量とシズクの肌にすがるようにしてその背中を掻き、家畜のような快楽の絶頂の中で、白濁した涙とよだれを垂らし続けていた。
(そうだ。もっと憎め。俺を、この世界を、すべてを呪え。……それがお前たちの『勇者』としての始まりなんだから)
品川浄化ゲートの最上層は、肉と熱気、それから完璧な絶望と狂った快楽が支配する、魔王の「苗床」へと成り果てていた。
その混沌の底で、蹂躙を続けるスライムの内側。
誰にも届かぬユウサクの意識の深淵だけが、血を吐くような後悔に震えていた。
(ごめんみんな ごめん……)
その謝罪は、甘美な喘ぎ声と肉のぶつかる音にかき消され、決して誰にも届くことはなかった。
やがて、脈動するスライムの泥濘の中から、一体の完成された「生物」が静かに這い上がってきた。 アナスタシアが、再構築を終えたようだ。 その姿は、かつての清楚なプラチナブロンドを活かしつつも、植物の百合を模したような幻想的な出で立ちへと変貌していた。純白の花弁のような生体繊維が彼女の未熟な肢体をなめましく包み込み、その足元からは甘い香りと共に微かな花粉が舞っている。
異形の王によって作り変えられた彼女は、恐ろしいほどに美しく、そして抗い難いほどに可愛らしい姿で、新生した自らの身体を確かめるように静かに佇んでいた。




