七話 兵器の存在
「それでいて、この我との謁見をすました後はどうするのだ。」
「とくに考えてはいません。ですが、少しこの国を見て回ろうかと思います。ここまで文化的な側面と科学的な側面がうまく溶け込んでいる国はほかにありませんからね。観光は楽しみです。」
「そうか。我も久々に外界の人間と会話した。情報を漏らさないことと漏らしたときに始末できるようにGPSをつけることを条件に、我々の開発する最新兵器を見せてやろう。」
「やっぱりこの後殺されますよね、、、?」
「フン、秘密だ。」
なんて乱暴な人なんだ、、、これでも生きてるんだぞ?そんな どーしよっかなーみたいなテンションで言われても普通に怖いんだが、、
けど、技神との交流もあるこの国の開発中の最新兵器をみれるなんて思ってもみなかったな。
これも嵐神のいう、邪神との戦いに備えてのためなのか、、、
それにしても連れてこられたここは、天井は高く横幅も広いそんな道が奥が見えない距離まで続いてる。
近道はないのだろうか。
「こんなに長い道には理由が?近道とかは作らなかったんですか?」
「この道はいわば滑走路だ。もうすぐでつく、期待しておけ。」
あの会話の後、小一時間ちかく滑走路を歩いた後、
とんでもなく広い空間に出た。
「ここが地下最深研究施設 ”earth-1だ”」
「すごいですね、、、とんでもない空間だ。」
明かりがここだけまんべんなく行き届いている。
見たこともないような兵器が並んでいる。
みんなが夢見る近未来兵器というのか。惑星外の技術のようだ。
こんなもの見れていいのか
おれのような一般人が、、、
目の前にある期待はジェット戦闘機だろうか。
全長は12m程度の大きさ 第10世代戦闘機とは似ても似つかない姿かたちをしているが、
おそらく、形式すらまだ存在していない第11世代戦闘機だろう。
第10世代戦闘機では、外用防護ホログラムを用いたステルス性を兼ね備えた第9世代の技術を用いた、
スペクトルホログラムが採用、それにステルス戦闘機、爆撃機を探知することのできる周波レーダー、
それでいて、約600tまで攻撃兵器を積むことができる。そして第9世代との大きな違いは、
高度500kmまでの飛行を可能にした圧倒的な高度限界。第9世代は高度限界200kmに対して、
第10世代の高度限界は800kmもある。その性能を超える第11世代戦闘機はそれだけでも恐ろしい
そして奥に見えるのは新しい攻撃兵器である、反重力戦闘機だ。
おそらく第2世代反重力機だろう。まだ概念自体が新しく、性能自体もよくおれもわかっていないが、
反重力操作により、敵機戦闘兵器を戦闘不能にする兵器らしい。搭載兵器は重力操作機と、OT-1別名グラビティと呼ばれている、重力波を瞬間的に生み出すミサイルを搭載している。ことぐらいしかわからないな。
奥にもう一つ見たことのないものがある。
「すいません、奥にある反重力機の近くにある機体って何ですか?見たことがなくて」
「よいところに目を付けたな。あれは新世代戦闘機の周波戦闘機だ。我々ヤマトの国と技神の共同開発中の代物だ。」
「技神様との共同開発ですか?それはすごい代物ですね。」
「そうだ。やつとは長い付き合いになる。我が武神と嵐神に分かれた時からの恩もあってだな。いろいろと返しているところだ。」
これはすごいな。こんなにも強い兵器があってなお油断ならない相手なのか。
邪神という神の力量が図り切れないな。