六話 邪神
「よいか、貴様が知っている歴史は邪神によって改変されている歴史に過ぎない。我もどこの歴史をどう改変されているかはわからないが、変えられた歴史をお前たちは学んでいる。」
「それは数神様がお許しにならないのでは?歴史の改変などいくら邪神であっても賢者三人がいるのに力づくで変えれるとは思いませんし、できるとしたら、数神様と手を組んでいるなどしか、、、」
「いや、力づくで変えたのだ。歴史とは勝者が作るものだ。もしも仮に数神が勝者だとするなら、いくら敗者が掛け合ったところで変えることはできない。」
「ならば、そもそも数神様が邪神であるか、邪神が勝者か、、、としか」
「うむ。その両方といえるだろうな、しかし邪神が歴史を改変している以上。数神であろうと邪神であろうと勝者であることには変わりない。だが、そこで矛盾が生じる。」
「その矛盾とは、、、?」
「少しは貴様が考えんか、考えてみろ。そもそも我々は神は知力之運命を経験したが、どちらも勝者ということはなく、強かろうといくら賢かろうと、歴史を改変することはできない。我々ほかの神々がいるからな。それを考えれば数神ではない。要するに、あの戦争は邪神が引き起こした戦争だ。」
「そんなことが可能なのですか、、、?あの戦争を引き起こすことができるとするなら、何者よりも強い神としか、、、でもそんな神この人間界には、、、創造の一族ですか、、、?もしかして、」
「よく知っているではないか。人間界という言葉を知っているということは仕組みを知っているのだな。」
「はい、ある程度は知っています。この世界は創造の一族や、他の神々が住んでいる天界、そして人や下級生命とそれを管理する12柱の神々が住んでいる人間界、そして闇が支配する暗黒の極界の三界により構成されている。であってますかね?」
「よく知っているではないか。人間界とは呼ばんがな、正しくは白界が正確な名だ。創造の一族についてはどこまで知っている。」
「この世界を作ったとされる三人の神がいて、天界は神とこの世界そのものを作った 創造神アザトース
時神 クロノス 亜空神 ウラノス それぞれアザトースが天界を、クロノスが人間界を、そしてウラノスが極界を、と作った創世神話の最初までしかわからないです。」
「そこまで知っていればいい。その創造の一族のうちの一人が戦争を起こしたのだ。それはクロノスだ。」
「そんな情報まで僕に教えてもいいんですか?この謁見が終わると殺されるとかないですよね、、?」
「ふん。考えておく。とにかくだ。クロノスは我々の世界に戦争をもたらしたのだ。奴の能力で我以外の神は戦争時の記憶を抜かれている。だから歴史を改変していても気づかないのだ。もともと知神と力神は仲が良かったのだ。お互いに人間たちの繁栄に我々は見守っていた。それを何をどう思ったか知らんが、クロノスは我々を仲違いさせて戦争に発展させた。何を理由に発展したかは我も覚えていない。我は元あった。偽りのない世界を取り戻したいのだ。」
「なるほど。僕もこの話を聞いて協力したく思います。協力させていただけませんか。」
「よいだろう。そのときは頼む」