5.少しずつ確実に
合計14人から作品URLリプが送られてきた。
しかし私の作品の評価ポイントは全く増えず、感想も1件も書かれなかった。
私は全員に対して1人ずつ注意した。
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条件をよく読んでからRTと応募をしてください。
リンク先の私の作品に評価ポイントを入れて感想を書い
たことを確認したら読みます。
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誰からも返信はなかった。
それどころか注意されたことに怒ったのか9人にブロックされた。
まあSNSの民度なんてこんなものだ。
それからも私はこの方法を続けた。
条件を読んできちんと守ってくれるまともな人はあまりいなかった。
こんな簡単な条件すら守れずにURLを送ってくるだけの意地汚い乞食が想像以上に多かった。
その度に注意をして、無視されたら容赦なくブロックしてやった。
私の作品を読まないのに通知欄を埋めてくるだけの連中なんて邪魔なだけだ。
さらに効率を上げるために、読み合ってポイントを入れることを条件にしているツイートを積極的にRTするようにした。
もちろん相手の条件を守れると判断したものだけを選んでいる。
条件を理解した証明として、好きな惣菜の名前を書くことを求めていたり、簡単なクイズを出題している人もいてちょっと面白かった。
手軽に乞食を見分ることができて楽だと思ったので私も真似した。
他にも何か宣伝に使えそうなハッシュタグがないか探してみた。
いくつか見つけた中でも特に「#小説好きな人と繋がりたい」と「#小説が読めるハッシュタグ」は使っている人が多かったので、最新話更新の報告ツイートに入れることにした。
日々の地道な努力の甲斐あって『守護聖女の私を追放した帝国はもうすぐ滅ぶみたいですよ?〜隣国の第四王子に溺愛されて幸せな結婚生活を送る〜』の評価ポイントは300まで伸び、Xのフォロワー数もついに1000人を突破した。
まだまだランキング上位には程遠く、人気作家と比べるとフォロワー数も全然少ない。
それでも少しずつ確実に数字が増えていることがとても嬉しかった。