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異世界に来てしまった私は気が付いたらドラッグストアをひらいていた。  作者: ありえ


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93 城下町散策①

 部屋のど真ん中にある布団を端にずらしてから寝ようと思っていたが、疲れすぎてたのか布団をずらす前にダイブして寝てしまっていた。

 真ん中だと気になるって思っていたはずなのに。

 気になるどころかそのまんま寝てしまうとは。

 ぐーっと伸びをして身支度を始めようと襖を開けるとお世話係のまつさんが桶に水と手ぬぐいを持ってきてくれたのでそれで顔を洗う。

 今日は何をしようかなと着替えながら考える。

 うん。緑茶とお米が買える場所を探そう。

 それと城下町の散策もありだな。

 そんな事を考えているとクリスティーヌ様が来たようでまつさんに呼ばれ、居間へ移動する。

 クリスティーヌ様とその従者の方が朝食を持ってきてくれた様で一緒に朝食を取る。

 おにぎりとたくわんとみそ汁だ。

 味噌もあるのか…。

 そういえば!

 昨日の夕飯の豆の煮物!

 あれは醤油が使われていたはずだ。

 違和感もなく日本の味の煮物だった。

 この町には醤油も味噌もあるようだ。

 緑茶と米以外にこれらも買わないとだ!

 クリスティーヌ様が「色は気になるかも知れませんがこれはスープでとても美味しいのよ!」と教えてくれた。

 話を合わせつつ「この調味料が気に入ったのでどこで売っているのでしょうか?」とさりげなく聞くことに成功。

 領主邸では商人が来てそこで買っているそうだが、城下町の食品を扱うお店でも売っていると教えてくれた。

 ご飯を食べつつ今日のスケジュールを聞かれたので、早速この調味料を買いに行こうと思っていることを伝えると、クリスティーヌ様は今日予定が無いらしく一緒に行くこととなった。

 領主の娘(貴族)なのに気軽に出かけて大丈夫なのかを聞くと、いつも自由に出かけているらしく問題無いとの事だった。

 それに、このヴェルジック領もそうだがイチノセ町の近くにある領地はあまり貴族らしくない事が多いそうで、王都に行った時だけ貴族っぽく振る舞っているらしい。

 だから気にしなくて良いとの事だった。

 そして1時間後に城門で待ち合わせることとなり、準備の為解散する。すみおも一緒で良いとの事だった。

 私も購入出来たときのための準備をしないとと思い手紙を書く。


ーーーーーーーー

 手紙を見たメグちゃんかヒカリちゃんへ 

 今日これから調味料や食材を見に行く予定です。

 買えたらカバンに仕舞うので気付いたら出して食料ボックスに移動をお願いします。

 よろしくね!

 エリナより

ーーーーーーーー


 シンプルだが書けた。

 この手紙をバッグに入れておけば今日は店が休みの日なのでメグちゃんかヒカリちゃんが気付いてくれると思う。

 私が持ち歩いている収納バッグと家に置いてきたエコバックが謎の空間で繋がっているのが便利すぎる!

 入れておける容量はスーツケースぐらいでまだ小さいが、いつかはレベルアップで大きくなるしね。

 さて、お手紙を入れ今日の朝用のすみおのご飯を出してすみおのご飯タイムにしよう。

 今回の旅行ではドッグフードと缶詰とジャーキーがすみおのメインのご飯になる。

 お肉はこっちで買えればそれを追加であげる予定だ。

 ご飯をあげて缶詰のゴミはバッグへしまい、家の人に捨ててもらう。

 一応ヒカリちゃんとメグちゃんにはエコバック管理人という事でボーナスを支給する事にするつもりだ。

 出発の時間が近づき、待ち合わせの城門へ。


 城門で待っているとクリスティーヌ様と2人の従者が一緒に来た。

 1人はクリスティーヌ様専属のお付きでもう1人は護衛の方らしい。

 お付きの方は、何度か顔を合している方だ。

 お名前はセツコと言うらしい。漢字はあるのかな? …いや無いか。

 せっちゃんとクリスティーヌ様は呼んでいるのもあり私もせっちゃんと呼ぶことになった。

 そして護衛の方は初めましての方で、お名前はトムさんと言うらしい。

 日本の名前と外国の名前だ。

 こっちからすると、日本の名前だ! 外国の名前だ! と思うがここではそれが普通のようだ。

 このメンバー4人と1匹で城下町の散策だ。

 どんな物が売っているのかも楽しみだ。


 昨日とは逆方向へ出発してすぐ、団子屋があった。

 あれは何? と聞くと団子屋との事。そのまんまだった。

 奥にも団子屋があるらしく次の団子屋で休憩しようということになった。今だとまだ出発したばかりなので。

 そして団子屋のお隣のお店。

『しんちゃが入りましたよー! 試飲出来ますよー!』

 …この呼び込み、お茶屋さんだ!

 店に入ると、木箱に入っている緑茶の茶葉が売っている!

 そしてお茶受けに壺に入った梅干しが売っている!

 ここは天国か!

 帰りにこの店の前を再び通るという事で後で買いに来ると伝え店を出たが、まだ2軒しか見ていないがすでに楽しい!

 その後も着物屋や反物屋など着物を扱っているお店や着物を仕立てる前の反物たんものを扱っているお店があったり、和装小物が売っているお店があったり、かんざしが売っているお店もあった。

 簪は長い髪でも纏めるのが楽で、日本に居た頃でもよく使っていたので自分用に数本とみんなにお土産用の合計30本購入した。

 お値段は1本銀貨2枚〜銀貨5枚で、沢山購入したこともあり少しおまけしてくれて全部で金貨9枚となった。

 町が違ってもお金は一緒らしく普通に使うことが出来た。

 ちなみに王都は王都硬貨と呼ばれるものがあるらしく王都に行くことがある場合は両替が必要らしい。

 なので王都以外はどこの町でも村でもそのまま使える様だ。

 お金の事を知らなかったが、あれもこれもと選び会計時になって慌てて「このお金使えますか?」と聞き「何言ってんだい、王都硬貨じゃなきゃどこも一緒だろ?」と言われ知った様だ。

 そしてクリスティーヌ様に王都硬貨とは何かを聞き、王都では両替が必要と知ることになる。

 そんなこんなで楽しく店を見て、先程とは違う団子屋へ到着する。

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