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7 町役場に行く

 中心部にある町役場。

 入口が2つあり、1つは冒険課でもう1つはそれ以外の課。総合受付がある。

 冒険課入口はそこから入ると依頼書が貼ってあり依頼の受注や依頼達成報告をする受付があるらしい。

 私はもう1つの方の総合受付がある入口を利用する。


 総合受付へ行き、仕事を探している事と生活魔法の付与について伝えると、仕事探しは住民課へ行って滞在証を貰って商業課か冒険課に行くよう言われた。

 生活魔法は住民課に行くよう言われた。


 住民課へ行き、生活魔法の付与と仕事をする為に滞在証が欲しいことを伝える。

 先に生活魔法の付与。

 申請書を書く。付与したいアイテムと付けたい生活魔法に丸を付ける。ここに載っていないものは値段が高くなるか、付与して貰えないみたいだ。

 代金とヘアブラシを渡し、次の手続きへ。


 次は、滞在証を貰うための申請書を書くのだが、この町に初めて来たこともありステータスチェックをされることになった。

 水晶に手を当てると何も無い空間に文字が表示される。

 名前と年齢、犯罪歴が表示され、なにもない事が分かりすぐ滞在証まで貰えた。

 滞在証は長期仕事が見つかるまでは毎月更新らしい。

 住民課での手続きは終わり、生活魔法の付与は時間がかかるようで後で取りに来るよう言われ、引換証を貰った。


 そして商業課へ行き、仕事を探している事を伝える。

 仕事をするには適性検査をして、適性がある仕事に着くことができるらしい。

 滞在証を渡し、適性検査をする。

 ここでは小さな黒板の様な板に手を当てると住民課では表示されていなかった仕事適性がその黒板の様な板に表示される。

 そして結果がなんと、販売○、鑑定△以上である。

 鑑定した結果は滞在証の仕事適性欄に印字された。


「これだと商人や販売系しか適性ないですねぇ。飲食のウェイターも販売系になりますが調理か清掃もないと仕事が無いかもしれません。鑑定は三角ですが、スキルを持っていれば丸で表示されるので魔道具等お持ちでしょうか?」


「一応ありますがどれぐらい使えるのかは分かりません!」


「そうですか。鑑定職なら役所で働けて給料も良いのですがやってみませんか?」


(んー。スマホがバレちゃうからこれは駄目だ‥。となると販売系かな?)

「いえ、販売系で探そうと思います!」


「そうですか。では、あちらにある求人板を見て、気になるものがあればそれを剥がしてこちらまでお持ち下さい。」



 求人掲示板を見て回ったがあまり仕事が無かった。

飲食店は販売の他に料理や清掃を持っていないと駄目で、洋服屋は販売の他に裁縫が必要。

 雑貨屋は販売だけで良いみたいだが時給が300イエンとだいぶ安い。

 それよりも大きな商会も販売だけだと時給300イエンで清掃や乗馬など他の適性があれば上がるみたい。


 やはりアビーさんが言うように、無限ティッシュのレベルアップに期待して、他のアイテムが出れば自分で店をやった方が良さそうだ。


 再び住民課へ行き、生活魔法の付与されたヘアブラシを受け取る。

 今後また生活魔法を付与してもらうかもしれないと思い、聞いてみたらリスト表をくれるというので頂いた。



 役場での用事も終わったので、宿に帰ることにした。


 宿へ着き、アビーさんに良い仕事が無かった事を話す。

 そして無限ティッシュのレベルアップを待つ事にしたことを伝えた。

 それで他の人が使っても経験値が増えるのか試して貰う。

 コップの水滴を拭いて捨てる。

 確認すると経験値が増えた。

 レベルアップに協力して貰えそうなので、追加を出す。

 部屋に戻ってティッシュを使って掃除でもすればレベルアップしそうだなと思い、部屋に戻ることにした。


 部屋に戻り、机と椅子を拭いてみる。ある程度使ったので確認してみる。


□ステータス□を開き、

 無限ティッシュを選ぶと、

【無限ティッシュ(lv.2)になりました 特典をお選びください】

【無限トイレットペーパー/無限BOXティッシュ】

と、表示されたのでトイレットペーパーを選んだ。




無限ティッシュ(lv.2)3/200

追加魔道具

(無限トイレットペーパーシングル)


・無限ティッシュ使用1枚毎に1経験値

・無限トイレットペーパー使用1m毎に1経験値

※取り出しただけでは経験値になりません

※使わず捨てた場合も経験値になりません



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 ステータスを閉じると光とともにトイレットペーパーが出てきた。

 無限トイレットペーパーをゲットした!シングルだ。

 トイレットペーパーを少し出してみると1mの所で赤い線が入っている。分かりやすい。

 便利な魔道具が増えたので今後も期待。

 候補に出てたBOXティッシュもいつかゲット出来そうだし、新しい候補が出るかもしれない。


 アビーさん達にもあげようと思い、折りたたみながらトイレットペーパーを出す。




 夕飯の時間になり、食堂へ行く。

「今日はクリームシチューとパンとサラダよ。」

 シチューは懐かしい香りがする。

 パンをつけてパクリ。

「んっっっっっっ!!」

 これはもしや日本で使ってたシチューのルーか?

「これってもしかして、」

と言うとアビーさんはニコッと笑い、

「ここじゃああれだから、後で奥で話しましょ。ゆっくり食べてね。」

と、仕事に戻っていった。


 他の食事をしていた人たちが帰っていった頃、アビーさんも一区切りついたようで奥の部屋へと案内される。


 話を聞くと、やはり無限カレールーのレベルアップで増えた無限クリームシチューのようだ。

 他にもレベルアップとともに増えた食品の魔道具があるそう。

 見せてもらうと、ルーの他にはレトルト食品や袋麺などがあった。

 これらは1食分になっているものだが、使うとすぐ新品になるらしい。

 宿屋の食事に良く使うそう。

 ヨーコさんが生きている間はレベルアップで増えたらしいが亡くなるとレベルアップは無くなったらしい。

 記名はしていないので、そのまま無限アイテムとして残った。


 不思議ではあるがそういう物らしい。


 私も無限ティッシュがレベルアップした話をした。



 そして、レベルが上がって新しくゲットしたトイレットペーパーを折ったものを渡す。

 使い方を説明し、使ってみるとのこと。


 まずはティッシュをここで売ってみるか聞かれた。

 食事をしたり宿泊した人に使い方を説明して試してもらって欲しいようなら売るということだ。


 やってみることにした。

 お試しは10枚で、販売は20枚で1セット100イエン。

 ポケットティッシュ2個分で100イエンは高い気もするが手作業だし、全く売れなかったら考えよう。

 トイレットペーパーはアビーさん達が使ってみてよかったらそれも販売する事になった。


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