17 税金ってあるの?
異世界生活12日目。
昨日たくさんレベルアップしたが、その中で今日から販売しようと思っているのはハンドタオルだけだ。
化粧品関係も販売したいが、人手不足なのと今購入者全員プレゼントをやっていて忙しいからだ。
ハンドタオルならタオルって事が伝わるだろうから説明もほぼ無いだろうし。
値段は300イエンにした。
新商品は落ち着いてから追加する。
昨日は約15万イエンの売上だったから今日はそれを超えられるように頑張りたい。
アビーさん達の宿屋に配ってもらうようのパンツを追加で持って行く。
今回は男性用50枚と女性用50枚だ。
宿屋に着き、アビーさんに渡す。
昨日の配った枚数を聞くと大体50枚ぐらいだったらしい。
今日からは女性客にも渡してもらう。
店に戻り、新商品を並べたり掃除をしていると、フランクくんアンナちゃんリーナちゃんが出勤してきたので昨日ざっと説明していたが、もう一度説明する。
まずみんなに商品の使い方や金額を説明。
アンナちゃんとリーナちゃんには今日はレジを担当してもらうので売れたらノートに正の字を書いてもらう事を説明。
レジは2つにして女性用下着購入する方と男性用下着を購入する方に分けた。買わない人はどっちのレジでもいい。
レジの足元の木箱に入れた下着をそこから出すから男性用と女性用を分けたほうが楽になるはず。
フランクくんには品出し&説明を担当してもらうので品物の在庫を置いている場所を教え、在庫が無くなりそうな場合は言ってもらう。
またフランクくんには閉店前の4時ぐらいに瓶を取りに行くのを手伝ってもらう。
ヒカリちゃんには今日は2人が慣れるまではレジの補助と説明担当の両方をやってもらう。
ちなみに私は全体を見つつ、在庫置き場で商品を木箱に詰める作業をする。
全員の配置が決まり、いよいよオープンだ。
オープン同時に何人もの方が来てくれた。
昨日より滑り出しは良さそう。
オープンと同時に来てくれた方たちは以前に買ってくれたことがあるようで、買うものが決まっていて説明する事もほとんどない。
その様子を確認して、自分の作業をする。
全種類木箱に詰める。
ティッシュ内職を思い出す作業だ。
ちょこちょこ売り場に行ってみんなの仕事を見て、木箱作業に戻る。
夕方になり、問題も無さそうなので、フランクくんとイアン商会に瓶を取りに行く。
瓶をいれるようの仕切りが付いている木箱に入れられていている。30本1箱のようだ。
その箱が10箱積まれている。
台車を貸してくれたのでそこに載せて、店に持ち帰り、荷物置き場の倉庫に置いておく。
台車を返しに行くとまた10箱置いてある。
それを持っていくと1回に代金が支払えなくなる事を言うと、分割で良いとの事だ。更に販売開始してからの支払いでいいそう。
お言葉に甘え、残りの瓶を持っていく。
また同じ用に倉庫に置いて、台車を返し、帰宅する前に店用に台車を買おうと思い役場に行く。
やはり台車も商業課で買えた。イアン商会が持ってたものより少し小さい2段に重ねれば最大8箱載せられる物にした。10000イエン。
店に帰ると、後5分で5時なので、私が居なかった時大丈夫だったか確認して今日の営業は終了。
ざっとノートを見たら、昨日よりもだいぶ売れている。良かった良かった。
ヒカリちゃんは材料を買いに行って夕飯を作ってくれるそうなので、孤児院に送りに行って、アビーさんに相談して帰ることを伝え、店を出る。
今日は孤児院にペーパー類とハンドタオルを持って行く。手を拭くのはもちろん、机拭きだったりからだを洗うタオルとしても使えるだろう。
そしてアビーさんの所へ。
夕飯時間より少し早いから相談に乗ってくれるはず。
「アビーさんこんばんは!今日は夕飯じゃなく相談に来たんですけど、お時間ありますか?」
「大丈夫よ!どうしたの?」
「急に気付いたんですけど、この町って税金ってどうなってますか?お店の売上から払うんですか?」
アビーさんが説明してくれた。
住民や商売人が税金として払うという物は無く、この町では役場がひとつの企業で、そこの売上が町の財産になりそれで運営できているそう。
収入源としては、
・冒険者や商人が街に入る時に払う通行料
・不動産の賃料
・家具等の販売料
・スライムの販売料
・商業課や冒険課での依頼手数料
・商業課での宣伝広告料
・付与魔法料
などらしい。後は、犯罪者の財産没収とかもあるそう。
なので、役場が管理している不動産とスライムの売買などは罪になるそう。
家具類は役場が後から始めたため罪にはならないそう。
スライムが増えていらなくなった場合は役場が買い取ってくれるそう。増えたからあげるね!もダメらしい。売買も譲渡も罪になる。
話を聞いて納得した。だから物件の販売無かったんだな。
とにかく急に支払う事とかは無さそうだし、払ってなくて脱税になることもなさそう。
相談も終わり帰宅する。
住居になっている2階に行くとヒカリちゃんが料理してくれている。
一応手伝った方がいいか聞いたら大丈夫みたいなので、先にお風呂に入ることにした。
お風呂から出たらご飯が出来ていた。
作って貰って文句は言えないが質素だ。
野菜が少ないスープとパンのみ。
角が立たないようにもう少し品数だったり肉料理が欲しい事を伝えるにはどうすればいいのか?
「あ、あの、孤児院ではいつもこんな感じの食事だったんですけど、少ないでしょうか?宿で食べたぐらいあったほうがいいのでしょうか?1食にどれぐらいお金をかけて良いのか分からなくて…」
ヒカリちゃんの方から言ってくれた!
「そうね。品数がもう少し欲しいのと、私お肉好きだから肉料理も欲しいかな。出来ればスープ1品、おかず1品か2品、パンがあると嬉しい。これって1食いくらぐらいなの?」
「2人分で200イエンぐらいです」
「それなら、1食1000イエンぐらい使っていいよ!それと予備費も含めて食費に1ヶ月50000イエン渡すからそれでやりくりしてもらう感じでいいかな?足りなくなったら言ってもらえればいいし、1000イエンって言ったけどオーバーしても大丈夫だし、難しそうだったら食べに行ってもいいし」
「それなら月5万でやります。実は料理作るの好きで…孤児院では予算的に作れなかったものもあるので作りたいです」
その後レシピは何で知ったのか聞いてみたら、孤児院時代にお年寄りの料理補助の依頼に良く行ってて、レシピを口頭で伝えて貰いながら代わりに作ったりしたそう。
あまりヒカリちゃんの事知らなかったから好きなこととか知れて嬉しい。
本屋とかあれば料理の本とかプレゼントしたいな。
コンコン。「こんばんはー!」
誰か来た。ちょっと見てくるねと店の裏口ドアに向かう。
「はーい。どちら様でしょうか?」
「孤児院の紹介で来ました。メグと申します。店主の方はいらっしゃいますか?」
「私が店主のエリナです」
「孤児院の院長先生から住み込みの販売の仕事があると聞いて荷物をまとめて来ました!」
ん?荷物をまとめて来た?どういう事だ?
「院長先生はなんて言ってたんですか?」
「住み込みの販売の仕事があるんだけどやってみないか?って言われたのでやります!って言ったらこの場所を教えて貰いました!」
「と、とりあえず入っていただいてお話しましょう」
どうやらすぐに行かないと仕事が無くなると思って院長先生の話を聞いた後泊まっていた宿をキャンセルし、ここに来たそう。もちろん荷物は全部持ってきている。
メグちゃんは16歳で計算と文字は大丈夫とのこと。
もちろん明日から働けるそう。
ヒカリちゃんと同室になるので、じゃあ私はお風呂に行きますと空気を読んで退室したヒカリちゃんに聞きに行く。
「ヒカリちゃん!お風呂中にごめんね!」
事情を話す。
「メグ姉さんがすみません。思ったらすぐに行動しちゃうタイプでして…採用する場合、私は同室で大丈夫です」
ドタバタだったが追い返し辛いし、ここで働く孤児院の子のお姉ちゃんということもあって採用する事にした。
明日朝イチで院長先生に採用決まったからもう紹介無くて大丈夫って伝えとかないと!また急に来ちゃうかもしれないし。
採用する事をメグちゃんに伝え、部屋の使い方やお風呂の使い方はヒカリちゃんに聞くように言って、給料や休みについて説明する。
住み込みで働くならと、ヒカリちゃんにも渡したタオルセットと販売品ではない下着上下のセットとワンピースも渡す。
それらを渡すと、メグちゃんのリアクションが女子高生のような感じでキャピキャピしている。
「えーマジっすか!神じゃん!一生付いていきます♡」
これはスキルの共通言語でそうなっているのか、本当にそう言っているのか。平成JKを過ごした私には分からない。
はー。なんかもういろいろ疲れたから今日はもう寝よう。
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