13 新生活の準備
異世界生活9日目。
今日は忙しくなるぞ!
10時頃全ての荷物を持ってロビーへ行く。
アビーさんとアーロンさんとのお別れだ。
悲しんでくれているが、今日の夕飯はヒカリちゃんと一緒に食べに来ようと思っている。
それを伝えると、
「そういう事は早く言いなさい。泣いちゃったじゃないの!」
ひとまず笑顔でのお別れ。時間になったので、行ってきます!と宿を出る。
10時半になりヒカリちゃんとこの宿の前で待ち合わせをしていたので合流し、送りに来てた院長先生と挨拶をする。
「元気でね。頑張るんだよ!」
「うん。院長先生も元気で」
(え?それだけ?)
素っ気ないお別れだったが多分お別れ会とかしたんだと思う。
「ヒカリちゃんの荷物はそれで全部?」
コク。
「そっかあ。足りないものとかあったら後で買いに行こうね!」
荷物が少ない。ランドセルぐらいの大きさのリュック1つ。そういうものなのか?
新しく住む家に着き、少し待つと昨日一緒に内見に行ったカーラさんと荷物の運び込みの方たちが来た。
水瓶やベッドの置く場所を指示し、そのように置いてもらう。
受け取りのサインをし、カーラさんに住民証明書の事もあるから後で行く事を伝える。
部屋に入り、ヒカリちゃんの部屋を案内する。
ヒカリちゃんの部屋にはベッド2つと机2つと椅子2つとシェルフ2つにチェスト2つが置いてある。
ふたり部屋のつもりだったから半分を使うように伝える。
エリスちゃん&ガーネットちゃんを養子として引き取るか悩んでいて、先に家具とかを買っていた。
ヒカリちゃんが住み込みになったから買っておいて良かったと思う。
もし養子で引き取るなら部屋も余っているしベッドとか追加すれば良いだろう。
足りないものや必要な物があれば買い出しに行きたいのでヒカリちゃんに荷物の確認をする。
持ってきていたものは、替えの洋服のワンピース1枚と替えの下着1枚と銀貨2枚が入ってる巾着1つ。
思っていたよりもかなり荷物が少ない。
後で買いに行こうと伝えたが首を振るので遠慮しているっぽい。遠慮していても買ってあげるつもりだ。
近くの屋台でお昼を食べて役場に向かう。
ご飯の時も遠慮していたから、
「私と一緒にいる時は私が買うから心配しないで。どうしても気になるというならラッキーって思っておけばいいのよ」
と、強引にランチボックスを渡した。
そして役場に行き、私は滞在証を住民証明書に変更し、ヒカリちゃんは住民証明書の住所を変更する。
役場での用事はすんなり終わり必要な物を買いにいく。
私がこの世界に来てしまった時に最初に買い物行ったときと同じ物を買えばとりあえずは足りるはず。
下着や衣類はショップアプリの方が安くて、新品だし、そっちで用意しよう。
後、タオルもショップアプリにしようと思う。最初は露店で買ってたけど、今後も買うだろうし。
露店や雑貨屋でコップや洗面器や洗剤などを揃える。
石けんとかはもう無限があるし意外と買うものが少なかった。
家に帰って衣類とか買おうと思う。ヒカリちゃんだけではなく私も服持ってないしね。
家に戻り、スマホはまだヒカリちゃんに秘密にするから、ヒカリちゃんにはテナント部分の商品を並べてもらうことをお願いした。
とりあえずトイレットペーパーとBOXティッシュを並べて貰う。無限シリーズは秘密にしなくてよさそうだし。
自分の部屋へ行きアプリを開く。
今の残金が約30000イエンなのでそれで買える物を探さないと。
□ショップ□
常時購入枠:2/7枠
特別購入チケット1枚所持
ワンピースとタオルとノートセットを追加しようと検索してみる。
まずは『タオル』で検索。
フェイスタオル10枚セット1800イエン。
バスタオル2枚セット1400イエン。
(バスタオルも欲しいけど2枠は使いたくないし…)
次に『フェイスタオル バスタオル セット』で検索。
フェイスタオル2枚&バスタオル2枚セット3300イエン。
(これだ!これにしよう。色も4色から選べるみたい!)
白のセットと紺のセットを購入した。
枠は1つで色は変えられるらしい。
前に下着上下セット買った時、気づかなかった。
前に設定した下着上下セットを見てみると、右にスワイプしたら他の色もあった。
これに気づかなかった私の下着はトップ画面にある黒1色だよ。。
せっかくなのでサイズ合わないかもだけどヒカリちゃん用に1つ買ってみる。
それを合わせて予想して合っていればそのままヒカリちゃんにあげて、合わなかったら合いそうなサイズを探そう。
次はワンピース。
『ワンピース 綿』で検索。素材がこの世界に無いものだと困るからね。
ワンピース無地(綿)1500イエン。
これは7色から選べる。
即決でこれを枠に設定した。
紺色と黒と白の3色を2枚ずつ購入。
この世界で見かける無難な色にした。
白はパジャマ用のつもり。透けそうだし。
お金が増えたら追加で買おうと思う。
最後にノートセット。
仕事で使うようだから、鉛筆とかが付いているセットが欲しい。
『ノート 鉛筆 セット』で検索。
セットだとキャラクター物が出てくる。小学生向けな感じ。
その中でノート2冊、鉛筆2本、鉛筆削り、消しゴム、定規、クレヨン、鉛筆ケースがギフトセットになっているものを見つけたのでそれを購入。3800イエン。
高い気もするがバラバラで購入枠を増やす訳にはいかないからしょうがない。
購入も終わり、テナントエリアに行き商品を並べる。
先に並べてくれてたトイレットペーパーやBOXティッシュはキレイに並んでいた。
他に並べるものは、新商品のベビー用おむつ、紙石けんだ。
女性用ショーツと生理用品は並べず、レジで注文してくださいの看板を置いておく。それらはカウンター下に置いている木箱の中に入れておく。
シャンプーとかは瓶に入れて売ろうと思っていたが、忙しさのあまり忘れてしまったので、明日か明後日に準備しようと思う。
明日は6種類の販売だ。
店の外には店の名前の看板と、売っているものを記載する。
店の名前はエリーズショップにした。絵里奈達のお店って言うことで。
売っているものを記載している所は黒板になっているので、書き換えたりも出来る。入り口の左右にある。
今回は左側は『トイレットペーパー、女性用下着、赤ちゃん用のおむつ販売中!』
右側は『ご購入頂いた方全員にトイレットペーパー1ロールプレゼント!』にした。
店のオープン準備は出来たから、後はお風呂に入ってご飯を食べに行く。
買った、洋服や下着、タオルをヒカリちゃんに渡し説明する。
お風呂場に置いておいた、ボディーソープやシャンプーやトリートメントの使い方も説明する。
ブラジャーはサイズ問題が気になっていたが、付けるとその人のサイズに変化するようだ。
付け方とかも説明した。
替えの下着は明日また渡すことにした。何せ色々と買ったから全財産が10000イエンを切ってしまったからね。
お風呂も入り終わり、ご飯を食べに宿へ行く。
「今日はオークカツ丼よ!カツ丼の素はおばあちゃんのアレよ」
ヒカリちゃんがいるからちょっと濁しながら教えてくれた。
「勝負前にはカツ丼っておばあちゃんが言ってたからね。縁起物よ!ヒカリちゃんもいっぱい食べてね」
戦う訳でも無いが、まあ商売だとしても勝つって大事だなと納得する。
美味しく頂き、帰宅する。
明日からお店オープン!
営業時間は10時ー17時!
ヒカリちゃんの給料は販売系の相場時給300イエンを参考にしたのとプラスにあげようと思い、日給3000イエンと食事&日用品付きにする。
今日の19時に閑話の投稿します。閑話は短めとなります。