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12 家を探す

 異世界生活8日目。

 今日は家かテナント付きの家を探そうと思う。

 そもそも相場が分からないから聞くだけになるかもしれないが。


 朝の日課の麻雀をし、レベルアップ確認をし、アビーさんへのプレゼントセットを渡して、家を探すことを伝える。

 この世界では不動産屋は無いみたい。家やテナントなど全て役場の管理らしい。

 何かあったら役場に行くのはこういう事かと納得する。




 役場へ行き、入口付近にある総合受付で、家かテナント付きの家を探していることを伝える。

 住居関係は住民課らしいのでそこへ行く。


 住民課につき、

「家かテナント付きの家を探しているのですが予算とかどれぐらい必要とかも分からなくて色々と教えて欲しいのですが…」


「そうしましたら案内しながら説明しますね。希望の地区はありますか?」と地図を広げる。


 宿屋から近い所がいいなと思い、宿屋を指差しながらこの辺がいいと伝える。


「その辺ですと8区になります。一応北の露店街は7区になります。南側の飲み屋街が9区になります」


「それなら7区と8区の境目あたりでお願いします」


 北の露店街と宿屋の間あたりを見て回る事になった。


 歩きながらどんな家が良いか話をし、何ヶ所か見て回った。


 その中で家賃が金貨12枚のテナント付きの一軒家が気になった。

 1階がテナントエリア(コンビニぐらいのスペース)と6畳ぐらいの1部屋と12畳ぐらいの1部屋、お風呂場、洗濯場、トイレ、ダストシュートが並んでいて、2階にダストシュートとリビングキッチン30畳ぐらいと5部屋(1部屋大体18畳)。

 ゴミ&下水タンクは半地下の外付けになっている。

 敷地は大体テニスコート2つ分ぐらいの広さに見える。

 異世界は土地が安いのか?

 

 家に関する家具や必需品は役場にも売っているらしく、必要な物を選んで契約となるようだ。

 家を借りるタイミングなら特別価格になるそう。


 一度役場に戻り家の家具と必需品を見る。

 キッチン、風呂場、洗濯場、トイレに必要な水瓶。

 ベッドやテーブルや椅子などもおいてある。

 必要そうなものをピックアップし見積もりを出してもらう。

 家賃金貨12枚、必需品金貨120枚、スライムが4匹で金貨4枚。

 スライムの数は家の大きさなどで最低数が決まっているらしく販売のテナント付きだと4匹らしい。

 たまに数が合っているかチェックがあるそう。多い分には問題ない。

 余裕の予算オーバーだが家具や必需品も分割払いが出来るそうで1ヶ月金貨12枚の10回払いが出来るみたい。

 10回払いまでは手数料等が掛からないそう。

 凄く悩む。10ヶ月間は月に金貨24枚。露店でやってた時の売り上げが出るならいけないことも無さそうだが不安だ。

 悩んでいると、1日だけならキープが出来るようで明日までに決めてもらえれば良いと言われた。

 キープをお願いし宿に帰る。アビーさんに相談したい。



 宿に戻り、アビーさんに相談する。

「契約していいと思うよ。宿で販売しているのだけでも1日金貨1枚以上になってるからお店の売り上げが仮に0でも月に金貨30枚以上になるじゃない」


「ここを出ていっても商品置いてくれるんですか?」


「もちろん良いに決まってるじゃない!ここはもう貴方の実家よ!」


 なんと!それなら大丈夫だ!




 再び役場に行き契約をする。

 すぐに役場に戻ったので受付の人も同じで、スムーズに契約出来た。

 明日必需品やスライムの運び込みをしてくれるようで11時に新しい家で待ち合わせをする事になった。


 宿に戻りアビーさんに契約した事を伝える。

 今日でこの宿が最後だ。

 寂しさはあるが、この宿から徒歩5分の場所が新しく住む家だし、納品があるからちょくちょく顔を合わせるだろう。っていうか料理ができないから毎日夕飯食べに行きそう。


 


 そして、寄付する商品を持って孤児院に行く。

 明後日からお店をオープンさせるので販売のお手伝いが欲しい。

 院長先生に話をする。

 エリスちゃんとガーネットちゃんを指名と、追加で1人欲しいことを伝える。

「ひとつ相談があるんだけどね、今月いっぱいでここを出る子が居るんだけど、まだ仕事が決まってない子が居るのよ」

 どうやら15歳になった子が居て、この孤児院を出なきゃ行けないらしいが仕事が決まっていないよう。

 出来れば住み込みで雇って欲しいそう。

 ただその子は無口であまり話したりしないから接客向きではないそう。

 とりあえず会ってみてから考えるということで面談をする。


「お名前と年齢を教えて下さい」

「ヒカリ、15歳」


「計算は出来ますか?」

 コク。


(どうしよう。声は小さいし、はいいいえの質問には首を動かすだけ)


「うちは販売のお店なんだけど、働けますか?」

 コク。


 面談を終わりにし院長先生と話す。

「やっぱり駄目ですよね…」

「働く意思があったのでうちで引き取ります」

「え、良いんですか?」

 他の所では断られていたようだ。

 雇うかは悩んだけど、計算出来て働く意思があるならなんとかなるはず!

 ヒカリちゃんは明日から住み込みとなった。

 給料は直接本人に渡せばいいそう。


 エリスちゃんとガーネットちゃんは明後日からで、月曜日、火曜日、木曜日、金曜日の週4回働く事になった。


 無事に従業員も確保できたので宿に帰ろう。


 宿に戻り、夕飯まで時間があるので部屋に行く。

(ふー。明日からのことが決まって良かった。なんかバタバタだったなー。あっ!そういえば収納バッグのレベルもう上がってるはず!忙しくて忘れてた!レベルアップ通知無いから自分でチェックしないとレベル上がらないんだった!)


 収納バッグの事を思い出しレベルアップ確認をする。


【収納バッグ(lv.2)になりました 容量が増えます】

収納バッグ(lv.2)91/200

容量1L→5L


・使用1時間毎に1経験値

・入れた事の無い物を入れる1経験値


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 容量が増えた。バッグの見た目は変わらないけど、多分便利になったはず?



 スマホも確認する。


【スマホ(lv.2)になりました ショップアプリの常時購入枠が増えます】

スマホ(lv.2)148/200

アプリ数ーーー7

ショップ常時購入枠5→7


・使用1時間毎に1経験値獲得

・アプリショップ購入1回毎に1経験値獲得

・アプリ麻雀プレイ1回毎に1経験値獲得


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 完全に忘れていた。

 使用時間でレベル上がるのは覚えていたけどショップアプリの購入でもレベル上がるんだった。

 女性用下着6枚入りのやつ販売してるからめっちゃ買っていたわ。



 朝確認したけどレベルが上がっていなかったティッシュも確認。レベルアップしているはず。


【無限ティッシュ(lv.11)になりました 特典をお選びください】

【無限ベビー用おむつ50枚入り/無限ペーパータオル/無限キッチンペーパー/無限シャンプー&無限トリートメント詰め替え1Lセット】

 予想どうり詰め替えになった。

 欲しいものは無いけど、おむつの次が気になるのでおむつを選ぶ。

 


無限ティッシュ(lv.11)596/1100

追加魔道具

NEW(無限ベビー用おむつ50枚入り)

《他9アイテム》



・無限ティッシュ使用1枚毎に1経験値

・無限トイレットペーパー使用1m毎に1経験値

・無限生理用品&無限ベビー用おむつ使用1つ毎に1経験値

・無限紙石けん使用10枚毎に1経験値

・無限液体石けん使用10ml毎に1経験値

※取り出しただけでは経験値になりません

※使わず捨てた場合も経験値になりません



ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 思い出して全部レベルアップ確認出来て良かった。

 思いがけずスマホもレベル上がってショップ枠が増えた。今2つ設定しているからあと5つ選べる。

 お店のオープンの時に商品増やしていいかも。




夕飯の時間になり下に降りる。

「今日は奥の個室に座って」


 宿泊最後の日だからか奥の個室へ案内された。

「今日の夕飯はこの中のどれがいい?」

 無限シリーズの日本のレトルト食品やらを見せてくれた。

「このラーメンが良いんですけど、作れますか?」

「大丈夫よ!おばあちゃんと作ったりしたわよ!作ってくるわねー」

 袋麺のラーメン、塩味を選んだ。


「はーい!出来たわよー」

 深いお皿にラーメンが入っている。野菜とお肉も載せてくれている。


「美味しかったです!ありがとうございます!私ラーメン好きなので久々に食べられて良かったです」


「また食べに来てね?味噌味と醤油味もあるんだから!」


「もちろんですよ!引っ越すといっても近くですし、また来ますね!」


「絶対よ!あなたはもう私たちの娘なんだから!何かあったらすぐ戻ってきていいのよ!」


 思ったよりも寂しがってくれていたようだ。

 美味しくラーメンも頂き、お別れをし、部屋に戻る。


 明日持って行く物を木箱に詰めたりと準備をし、眠りにつく。



読んで頂きありがとうございます。

気が付いたらグッドマークを付けてくれている方も居たようでありがとうございます!凄く嬉しいです☆

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