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テルヌーラ視点19
テルヌーラ「貴様らは何者だ。なぜ私の行く手を阻む。」
翠藍「貴様、無礼な。今すぐその発言撤回せよ。」
テルヌーラ「おやおや犬が吠えているようだ。貴様は自分の犬の躾も出来ないのか?」
そういった瞬間、テルヌーラの胸部に黒い花の紋様が浮かんだ。
そして夥しいほどの黒い大蜘蛛が彼女を囲み、食われた。最期に残ったのは、黒い花の紋様が浮かんだ心臓のみであった。
女神はそれを小さな箱に入れ、その箱を結界で守った。
女神は微笑んでいた。
「馬鹿な娘よ。結局自分の才能に溺れ、自分が正しいと思い込んだ。所詮はそこらへんにいる馬鹿な人間と変わらんわ。」
ハッと笑っている女神に、身代わり精霊が近づいた。
「女神様。」
「ああ身代わり精霊か。お前は、そうだな。あの馬鹿な娘が作った哀れな化物共を処理してこい。」
「了解いたしました。」
けれど、女神は気付かなかった。これは全てテルヌーラの手のひらの上で行われていたことを。




