閑話テルヌーラ視点1
この頃のテルヌーラの考えは、中世から近世までの日本の女性の考え方と似ています。その点を考慮してから読んでください。また、この思考もどんどん変わって行き、かなり荒れていくかもしれません。
和多志の名はテルヌーラと申します。現在14歳です。この村の結婚適齢期は15歳から20歳。20歳を超えてしまうと、行き遅れになってしまいます。和多志ももうすぐ15歳、結婚を約束した幼馴染がいるので精一杯支えて行きたいです。今日は母様からの花嫁修業はお休みなので、趣味の刺繍でもしていましょうか。
近所の若奥さん「ちょっとテルヌーラいいかしら。」
テルヌーラ「はい何でしょうか。」
近所の若奥さん「今刺繍しているハンカチ私にくれないか。」
テルヌーラ「あっでもこれは彼からもらった大事なハンカチで。」
近所の若奥さん「うるさい。お前は好きな相手と結婚できていいな。私も好きな人がいたのに、家の事情でかってに結婚させられたんだよ。別に彼におねだりすればいくらでも買ってくれるわよ。いただくわ。」
テルヌーラ「返してください。」
彼女は笑っていた、とんでもなく醜悪な微笑みを浮かべて。
それからだろうか、和多志に不幸が降り注いだのは。




