1.悪役令嬢は今日もヒロインをいじめる
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この作品は、話によって、あとがきがありません。
桜が散った5月初め頃。
「きゃあ!?」
上手くいった。マリアを池に落とせた。
「あら?制服が汚れちゃったじゃない!どうしてくれるの!」
「ステイフィス様・・・・・・!?ぶつかってしまい、すみませんでした」
「謝って済むとでも?私の制服が池の水で汚れてしまったわ。どうしてくれるの?」
「お可哀想に」
「ステイフィス様に汚水をかけるなんて最低ね」
どう考えても悪いのはわたしである。
「本当に申し訳ありませんでした!その、今、汚れを落としますので、お許しを!」
「まあ!あなたなんて信用できませんわ。私のメイドに頼みます。あなたのも落としてあげるから、ついてきなさい」
「あ、ありがとうございます」
「不幸な目に遭いたくないのならもう殿下に手を出さないでちょうだい」
「わ、分かっています。でも!」
「殿下の方から手を出しているとでも?」
「ちがっ」
「そんな見え透いた嘘はやめてちょうだい!」
嘘ではないと知っているけれども。
「成り上がり男爵家のあなたのくだらない言い分なんて聞く気にもなれないわ。さっさとわたしの視界から消えてちょうだい」
「は、はい!」
そして、マリア・・・ラース男爵家の養女、ラース・マリアは私の視界から消えた。