イカれた入学式編 一話 メールは高校生の必須コミュニケーションツールなんだぜ?
自分は小説を書くのは初めてです。
なんとなく思考停止して読んでくれたら嬉しいなと思います!
俺の名前は希里綾 曹操。
近所の人達には孟徳と呼ばれている。多分三国志繋がりだろう。よく周りの人間から目つきが悪いと言われている。
今年の四月から、都会の高校・・・から結構離れた少し田舎の木造建築のボロい学校、その名も『物部高校』にいくことになった、自分で言うのもなんだが少し変わった人間だ。
どこら辺が変わってるというと、俺は小学校途中から中学校の間、学校に行っていない。厳密に言えば集団生活に溶け込めず、学校に行かなくなったのだ。
当時の俺は、人見知りを極みに極めていた。だから、他人に話しかけられると心臓が跳ねてストレスがかかり、負担がひどかった。
それならばということで、学校にはいかず、授業の時間は家で読書などをしようと思い、引きこもり出した。
そしてその結果、田舎のオンボロ学校にしか行けなくなってしまったのだ。俺はこんなにも賢いのに!・・・まあ仕方ない。
だがしかし、別に学校に行っていないからといって、勉強ができないというわけではない。
それなりには勉強はできているつもりだ。
なぜならば俺には幼稚園の頃からの幼馴染みの友達がいて、その子から勉強を教えてもらっていたからだ。その子は学校にもいっていたし、友達こそいなかったらしいが俺から見てかなり優秀だったと思う。そして今もその子とは良い仲である。・・・いやまあ、高校違うくて離ればなれになっちゃいましたけども!それでも友情は失ってはいないはずだ。・・・多分。
まあここまでにしとくか。
道をポケーと歩いていると、ふと高校というワードがうかんだ。
「にしても、あと一ヶ月で憧れの高校生活を送るのか~、アニメみたいに彼女とかできるかな?ハハッ」
俺が独り言をしながらニチャアと笑うと、通り過ぎた女子生徒らしき制服を着ている人がビクッ!として、こちらへ振り返る。
「(俺の顔ってもしかして意外とイケてるんじゃないか?さっき女子高生、所謂jkに振り返られたし。努力して筋トレした甲斐があったわー!!)」
心のなかでガッツポーズを決める俺。自分の努力が報われたんじゃないかという歓喜に染みていた。そんなこんなしていると家に着いた。結構立派な一軒家である。やはりマイホームは外観だけで、もう愛くるしいな。
「おかえりぃ・・・じゃなくてただいまだったな。」
しばらく家から出ていなかったから、おかえりとただいまを間違えてしまった。てかおかえりの方がそれっぽくないか?
俺は家に誰もいないことを確認して(少し寂しい)、二階の自分の部屋へと向かった。
「自分でも思うが、よく集められたなーこいつら。」
八畳くらいの部屋で、弦の通ってないアコースティックギターや、やりこんだゲームソフトが中途半端に挿入されている黒い画面のデスクトップパソコン、本棚には漫画や小説が少なめだが几帳面に入っており、ステッパーやウォーキングマシンなどのトレーニング器具もある。あとティッシュ箱が4つくらい机の上に重ねてあった。可愛くね?
まあそれはさておき、今日買ってきたスマホを起動し家のWi-Fiと繋げ終えて、ふと呟く。
「スマホ買って高校行くっつたらやっぱ友達とメールとかしてえなぁ、あっ!メル友というやつか!」
やっぱりメール、高校、ときたら友達とのメールとかだろうな!いやーワクワクするぜ。どんな感じなんだろう、顔文字とかつけまくるか。絵文字はどうかな?いや、おっさんみたいで嫌だな。
っと、まだ今日のトレーニングしてなかった。そうだ、小説も読もうか。ジャズでも聴きながらゆっくりと読むとしよう。
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そんなこんなでついに今日は高校の入学式。桜の舞い散る春の季節。物部高校の制服を着た俺と同じ新入生らしき人たちが校門をくぐっていった。ちなみに学校の周りは田舎なので田んぼばかりで、コンビニは近くにない模様。
そして俺は期待に胸を膨らませ、同時に不安もほんの少しだけ抱く。
「(今日から始まるんだ、俺の新しい高校生活の日々が!さらば不登校生活!そしてよろしく青春ランデブー!)」
ついニヤァッと笑ってしまう。
周囲の人達は若干引いていたような気がしたが、今はそんなことどうでもいい。新しい仲間、彼女、部活、眠い授業、そのすべてがワクワクする!やっぱ華の高校生活はたまんねえだろうな!
そして、俺は、
青春の第一歩を踏み込んだのであった。
この校門をくぐって。
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「(・・・外観はボロいわりに中身は結構綺麗じゃねえか・・・)」
感心した。正直床抜けるとかあるかと思った。
「(さてと、俺の教室はどこかな。)」
玄関のすぐ前にあるクラス組分け表を見る。
一年C組か。ちなみにこの学校は、一学年に5クラスあり、A、B、C、D、Eと、アルファベットで表示される。
とりあえず行ってみるか。4階か~どうやら三年生が下の階の教室を使うらしい。そうして教室に入ると、椅子の後ろに個々の名前が書かれた紙が貼り付けられている。
「(俺は・・・廊下側の窓際か。まあ悪くない。さてと他の生徒も座ってるみたいだし、俺も座るか。)」
どうやら俺が最後らしいな。学校のチャイムがなる。この音苦手だったけれど、今思うと始まりの鐘かつ歓迎してくれてるみたいで嬉しいな。
「はいお前ら!!今日からこの一年C組の担当、久永一成だ!よろしく頼もう!俺は蟹とビールが大好物だ!まあそれはさておき、みんな緊張してるだろう?ホームルームだし、自己紹介といこうか。じゃあ、前の人から立ってくれ!」
元気のある先生だなあ、体育会系か。このボロ学校にも元気な教師はいるんだなあ。
一通り自己紹介を終えたあと、チャイムがなり、休憩時間となった。みんなが一緒にメルアド交換とかいったりしているなか、俺だけが一人、孤立していた。教師は授業の資料を取りに行っているらしい。ていうか、まあ、分かってたんだけどさ。
「(俺の目付きってそんな悪そうに見えるのかよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!)」
目はブラウンで優しい色をしているが、細くてなんかギロッとしている。鏡で見たが、主観的に見ても怖かった。
「(はあ…高校でもボッチかよ俺は・・・ダメだ、怖くて動けねえ・・・断られたらどうしよう。)」
ろくな人間関係を持っていなかったし、友人も一人しかいなかったから、同年代の人との接し方が分からない。どうすればいいんだ?いや、ここはそんなのどうでもいい。これからの学校生活、楽しむためにも声をかけてやるぜ!よし、印象よく、優しめに。
「やー、僕とメアド交換し…」
『ガガガダンッッッッッ!!!!!!!!!』
『!?』
クラスの視線が後ろのドアに集まる。
その視線の先に・・・一人、男がいた。
「はぁ、はぁ・・・すいませゆ、遅刻しましたぁ!」
・・・なんだこいつは?クラスに沈黙が訪れるなか、男は構いなしに俺のとなりの席に座り、俺に話しかけてきた。
『メール、できるか。』
キリッと言った。俺は涙が出た。
結構大変なんですね。でも書いてて楽しいですね、小説は。アドバイスなどは参考にしたいのでぜひ言ってほしいです!読了していただき感謝します!読んでくれてありがとう!できればこれからもよろしくお願いしまーす!




