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『花車』
『花車』
目覚めて
朝日が私たちを射るまで
一緒にいられたらいいね
砂の上に
一筋の
涙がほろり
伝われ
明日の自分なんて忘れて
重ねた数だけの花びら
石畳
一滴の
想いがはらり
こんな気持ちでは
もう意味がないよ
言葉なんて
花車
夢に咲いて
届かない
奇跡は彼方
灯される
命の証と
声の限り
歌い続けよ
花車
闇に解けて
目くるめく
願いは遙か
いつかまた
出会える日まで
この歌を
胸に秘めさせ
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この歌詞は、ボカロ曲によくある、「バーチャルの世界からの叶わない恋心」、を発想源にして作詞しました。
「花車」は、「はなぐるま」とも読みますし、「かしゃ」とも読むことができます。
「はなぐるま」とは、花で飾った車の事、「かしゃ」とは、遊女屋の女主人の事だそうです。
言葉の意味を知ってからは、遊女が愛する相手に想いを伝える物語としても読み解く事ができるように、工夫して書き上げました。