『桜並木』
『桜並木』
日が落ちて 君と歩いた
桜並木が 静まると
その一日の 出来事が
くすぐったそうに 目を覚ます
片よせて 手をつなぎ
ほほえみながら 上った坂
小鳥たちの おしゃべりも
春の喜びに 満ちていた
時が幾年 流れても
桜並木は 覚えてる
石段に 腰かけて
君と眺めた 街並みは
暖かな 陽を浴びて
少しまどろむ ようだった
髪に付く 花びらを
取ってあげたら 君はただ
それを見て うれしそうに
「幸せだね」って 言ったのさ
時が静かに 流れても
桜並木は 忘れない
夕暮れに 街が染まり
鳥たちも家に 帰る頃
年老いた 桜の木が
そっと足もとに 影落とす
桜色の 絨毯を
敷き詰めながら 彼は言う
「お別れじゃ ないんだよ
春が来れば また会える」
季節は移り 行くけれど
桜並木は 忘れない
桜並木は 忘れない
季節外れの桜の歌です。過去の作詞ストックより。
この歌詞は、どんな曲調が合うでしょうね。
『大きな古時計』のような、ちょっとノスタルジックな、童謡風のメロディが、良いかもしれません。
ちなみに、『大きな古時計』は、アメリカの古いポピュラーソングなんだそうです。
その、英語の原詞に、1962年、保富康午さんという作詞家が訳詞をつけて、NHKの『みんなのうた』で公開した事から、現在親しまれているバージョンとして日本で普及したのだそうです。
保富康午さんをウィキペディアで調べると、童謡だけでなく、音楽関係で幅広く活躍されている方だという事が分かって、驚くこと請け合いです。