第五話 ちょっと強いネズミに遭う。
久しぶりの更新です。申し訳ありません。
さて、強力な攻撃手段を見つけた俺は狩りをすることにした。
昨日今日でネズミを狩りまくったせいか今の狩場(寝床の周り)からネズミが消えた。寝床の安全性が上がったからいいのだが、ご飯が無くなる。
と、いう訳で寝床から50メートル位離れたところで狩りをしようかと来たら、なんと泉を発見。そこそこ大きい。昨日から何も飲まずにいたので喉が渇いている。水も綺麗だし飲むか。
ゴク、ゴク、ゴク
ウマい。
水がこんなにうまいとは思わなかった。
・・・・ん?
何気無く水面を見つめていた俺はあることに気がついた。
あ、俺、オッドアイだ。
眼の色が左右で違うのだ。
右眼は多分、赤。
左眼は多分、青。
改めて自分の姿を確認する。体長十センチメートル位の全身灰色の羽毛に包まれた赤と青のオッドアイのモズ。
ディスイズミィ。
外見を確認したところで、狩を始める。
最初は、泉の浅い所で、小魚を獲ろうかと思った。
しかし、体長10センチには深かった。
浅い所でも、30センチあるぞ。
・・・・・仕方がない。大人しくネズミ狩りでもするか。
ネズミは直ぐに見つかった。・・・でかいのが。
多分、いつものネズミの、進化した個体だろう。
何時も以上に、息を潜める。
【スキル 隠密1 のレベルが1上がりました】
しかし
ネズミは上を向いたかと思えば、何かを嗅ぎ、
こっちを向いた。
ヤバイ。
そう思った瞬間、
ネズミが襲ってきた。
「キィイィィィィィィ!!!!!」
あ、完全に捕食者の眼だ。
と、取り敢えず、か、回避!
【スキル 回避1 を取得しました】
今この状況では有難い。
よし、飛んで戦線脱退。
木の枝の上で俺はどうしたら奴を倒す事ができるか考えていた。
見つかったのはきっと奴の気配感知のレベルが、俺の隠密又は、気配隠蔽のレベルより高いせいだろう。
現に奴は今も、隠れたこっちのことが見えていないはずなのに睨んでいる。
どうしたら良いか。
怯ませて隙を作れば良い。
変声だ。
変声スキル、今まで一切使っていなかったが、この状況で有ればいけるかもしれない。
文字通り、声を変えるスキルだが、Lv1だとまだゴブリン程度の声しか出ない。
しかし、奴にとってはゴブリンでも充分格上であり、恐怖の対象だ。
ならば恐怖を感じるはず。
そこを突く。
後は首筋を狙い仕留める。
よし、思い立ったら即実行。
変声スキル発動!
「グギャギャギャギャァ」
奴が狙い道理に怯んでくれた事を確認すると、
その瞬間
魔力銃を叩き込んだ。
しっかり奴の首元に吸い込まれるように、
確実に、
打ち込まれた。
しかし、
魔力銃を2回ほぼ連続で使用した俺は気絶した。
ーーー
【個体名 なし のレベルが3上がりました】
【耐性スキル 気絶耐性1 を取得しました】
【スキル 変声1 のレベルが1上がりました】
【スキル 魔力自動回復1 を取得しました】