第二十七話 新しい命。
やけに騒がしい。
音の正体は・・・卵の割れる音と・・・雛の鳴き声か。
今は春だからな。きっと・・・・
ん?
俺今なんて言った?
卵が割れて雛が孵っているところ・・・
となり・・・・
コイツらじゃねえか!
その瞬間、寝ぼけてていた俺は一気に覚醒した。
隣を見る。
やはりコイツらの様だ。
ピィーピィー
ピイィピィー
殻の隙間から甲高い声が聞こえる。
俺は慌てて卵達の方に向き直った。
じっと見詰め、見守る。
パキッ、ピィー、ピキッピキピキッピィー
ピキピキ、ピイッ、パキッパキッ、ピィー
雛達は嘴で殻を突きヒビを大きくしていた。
目も見えていないのにこれすごいな。
俺は強制的に生まれたパターンだったからな。
殻を破る必要性が無かった。
ーーー
やがて、両方とも卵からの脱出に丁度良いくらいの穴が空いた。
小さくて、まだ濡れている翼をパタパタと動かしたりして
ものすごく可愛い。
その後、俺の手助けも入らず、雛達は無事に孵った。
雛達の頭に引っかかっていた卵の殻を払いながら、濡れた雛の身体を乾かす。
すると、
もふもふの超絶可愛い雛達になった。
あ、やばい。可愛い。
ーーー
さて、俺の精神が少し安定してきた所で、雛達を改めて見てみた。
片方、この子は白い卵から生まれた子だ。
体全体が真っ白で目が青い。
もう片方、この子は黒い卵から生まれた子だ。
さっきの子とは反対して体全体が真っ黒で赤い目を持っている。
卵の殻の色が関係しているのか?
まあ、いい。
それよりも早く名前を決めてしまおう。
まず黒い子。
この子は『蘇芳』
次、白い子。
この子は『瑠璃』
名前のアイディアは眼の色から持ってきた。安直な気もしなくも無いが、生憎俺にはこれ以上のネーミングセンスは持ち合わせていない。
【眷属 個体名 なし の個体名を 蘇芳 に変更しますか】
うん。正直言ってこの個体名 なし がどっちなのかは分からないけれど、この謎のアナウンスさんなら大丈夫だろう。
【眷属 個体名 なし の個体名を 蘇芳 に変更しました】
【眷属 個体名 なし の個体名を 瑠璃 に変更しますか】
今度は瑠璃の方か。おう。やってくれ。
【眷属 個体名 なし の個体名を 瑠璃 に変更しました】
ああそうだ。
蘇芳達のステータスを見てみるか。
ーーー
ステータス
個体名 蘇芳
種族 ベビーリトルスパロウ変異種 メラニズム個体
性別 雄
状態 通常
レベル 1/5
魔力量 5
魔力質 3
精神力 2
知力 6
器用 4
速度 2
筋力 1
体力 1
スキル
飛行1
魔力感知1
気配感知1
魔力吸収2
ユニークスキル
漆黒の宝眼
耐性スキル
寒冷耐性2
属性
火
闇
称号
眷属
名前持ち
ーーー
ステータス
個体名 瑠璃
種族 ベビーリトルスパロウ変異種 アルビニズム個体
性別 雄
状態 通常
レベル 1/5
魔力量 5
魔力質 3
精神力 2
知力 6
器用 4
速度 2
筋力 1
体力 1
スキル
飛行1
魔力感知1
気配感知1
魔力吸収2
ユニークスキル
純白の宝眼
耐性スキル
寒冷耐性2
属性
水
光
称号
眷属
名前持ち
ーーー
お、ちゃんと正しい方に正しい名前が付いている。
と言うより、この子達同種のスズメだったのか。
白かったり黒かったりするのは、変異種だからなのか。
うーん。蘇芳は大丈夫だと思うんだけど、瑠璃は大丈夫かな。
ほら、アルビノって目に異常がある事が多いらしいし、紫外線とかも長時間は駄目らしいしな。
取り敢えず、暫く、蘇芳と瑠璃には家に居てもらおう。幸い蘇芳と瑠璃のレベル上げには魔石でやると言う手段があるからいつまでもベビーでいるなんてことはない筈だ。
よし、それじゃあ蘇芳と瑠璃の持っていたスキルと称号を調べよう。
ーーー
漆黒の宝眼
純白の宝眼と対になる眼。
◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎(現在使用不可)
ーーー
純白の宝眼
漆黒の宝眼と対になる眼。
◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎(現在使用不可)
ーーー
うん、◼︎◼︎◼︎◼︎◼︎って何。俺の所そんなの無かったぞ。
次、称号。
ーーー
眷属
何かの眷属になった者に与えられる称号。
ーーー
名前持ち
自分より高位の存在に名前を与えられた時に贈られる称号。進化先に影響あり。
ーーー
俺がネームドモンスターになる為には、自分より高位の存在に名前をつけて貰わないといけないと。
いるかなぁ、俺に名前付けてくれそうな奴。
俺がネームドモンスターになれる日はまだまだ遠そうだ。




