第二十六話 クソヘビ。
一時間の遅刻すみません。少し予定が立て込んでいたので、遅くなりました。
あれからよく、人間を見かける様になった。
まあ自分から近付いているから当たり前だな。
どうやら近くに人間が住む街があるようで、南の方へ行き、森の境界線を抜けると、其処には草原が広がっていた。さらにその奥には石造りの壁が見えた。要塞都市みたいな感じ。人間は毎日其処から来て、そこに帰って行く様だった。
あの壁や冒険者の格好からすると前世で言う現代ぐらいの文明レベルには到達していないと思う。よくラノベで中世ヨーロッパぐらいの文明レベル、という表現があるが、そんな感じのだろうか?
だとしたら地球と同じ様に識字率も低いのだろうか。そうしたら本が高そう。
そういえばある冒険者が地図を持って来ていたのを少し見て見たのだが、その冒険者の持っていた地図、布に描いてあったのだ。しかも手書き感満載で多分羽ペンとかで描いていない。インクもなんか植物の汁みたいなのを代用したんだと思う。滲んで見難かったし、植物の汁の匂いがした。あの様子だと活版印刷の技術が発明されているかどうかすらも怪しくなってきた。まあ羊皮紙やインクが一般人でも手に入るような状況だが偶々その冒険者がケチった、という可能性だってあるから、必ずしもそうとは言えないが。
俺は情報を得る事が出来、ホクホク顔で帰路に就いた。
しかし、
家に近付いた俺はある異変に気が付いた。
・・・何故、家に気配が三つもある?
・・・・・。
返答は勿論無い。
嫌な気配がする。
急がねば。
家の様子がおかしいので確認しに帰宅すると、家には
蛇がいた。
しかも卵を割ろうとしている。
中身を喰うつもりなのだろう。
クソヘビが。
俺は反射的に
クソヘビの頭にに掴みかかった。
怒りに任せ、ギリ、ギリと力を込める。
いきなり頭に掴みかかられ驚いたのか、
クソヘビはそれはそれは暴れのたくった。
家の中で暴れてられてもただただ卵に被害が出るだけなので、外に出る。
胴体をクネクネさせて脚に絡み付き、締め上げようとするが、
頭の近くの胴を《嘴術》でぶっ刺し、逆に締め上げる。
出来るだけ急所を外すして、
出来るだけ長く踠き苦しみ続ける様に、
ただそれだけで三十分。
散々足掻き続けたクソヘビは
大して多くも無い経験値を残して死んだ。
このまま埋めるには些か物足りない気がしたので、
見せしめで早贄にしておいた。
来世まで後悔しろ。
卵の状態が大変気掛かりだ。
急いで帰らなくてはいけない。
見てみた。
卵の状態はというと、
ヒビが入っていた。
小さいが。
ただ、両方に入っている。
あのクソヘビ、もっと甚振っておけばよかった。
まあ、
取り敢えず卵の方が重要だ。
ーーー
あれから俺はまた引き篭り生活に戻ってしまった。
いつまた敵が来てもおかしく無いからだ。
マジであれは勘弁して欲しい。
ーーー
ある朝、
眠りから目が覚めた俺は
隣が騒がしい事に気が付いた。




