第二十四話 魔力専用バキューム卵。
卵と共に過ごして早三日、卵について分かった事がある。
・魔力をめっちゃ吸収する。
・魔力を吸収する毎に卵が変化していく
・いつの間にか卵達が《魔力吸収》っていうスキルゲットしていた。
一番目、これはよく分からんが取り敢えず魔力を吸収する。干からびるんじゃ無いかってぐらい吸収される。
もしこいつらが掃除機なら、残らず吸い取るから、めっちゃ売れると思う。
昨日で何回目だったか、えー、十、十一・・・十五・・・・二十八回だな。三日で俺が気絶した回数。
そのおかげで《魔力自動回復》のレベルが何と二つも上がった。幸か不幸か分からんが。
なんせ、《魔力自動回復》で気絶する頻度は少なくなっても延々と吸収され続けるからな。意識朦朧時間が更に長くなったっだけだった。それで結局は気絶するので無論、気絶耐性は二回上がった。そしてこの卵達、計算してみると俺の魔力を一万も吸収していた。これを知った時、俺は驚きの余り乾いた声しか出なかった。
二番目、もうこれはファンタジーだから、で終わらせる他ない。二回目の気絶から起き上がった時、片方の卵が黒くなってきている事に気づいた。
え、病気?死んで無いよね?
正直言って焦った。しかし黒い方のステータスを見ても状態は通常と書いてある。
内心ヒヤヒヤしながら、このステータス間違ってないよな?とかステータスに悪態をついていた。何も出来ないので見つめることしか出来なかった。
やがて五回目の気絶から目覚めると、黒い方は完全に黒くなっていて赤い模様が入り始めていた。白い方もなんか前より白くなった気がする。白い方は青い模様が黒い方と同様に入り始めていた。
そして気絶を重ねる毎に、模様はどんどん複雑になっていき、芸術品の様になっていった。
うん、思い出したら俺が心配性な事が分かったかもしれない。
三番目、これは取得していて納得だ。魔力を五千ずつ吸収していても取得出来ていない奴はしばき倒す。俺の苦労は何処に行ったって話になるからな。そしていつのまにか黒い方も白い方も《魔力吸収》が2になっていた。
因みに《魔力吸収》の説明がこれ。
ーーー
魔力吸収
魔力を吸収するスキル。対象に発動すれば一定確率で魔力を奪える。
レベルが上がると魔力を奪える確率や一度に奪える魔力量が増える。
ーーー
これ欲しい。ちょっと吸収してみるか。
えーと、現在進行形でめいいっぱい吸い取られているのに抗う感じ?
で、それから逆に吸い込む感じなのか?
フンッ!
ぐぬぬ・・・
ムムム・・・
踏ん張る感じ・・・踏ん張る感じ・・・
ゔーー!
【スキル 魔力抵抗2 を取得しました】
あ、先に別のスキルゲットした。ていうか2なんだ。めっちゃ楽。
は!この感覚を忘れないうちに吸収せねば・・・!
ハッ!
ヌウ・・・!
んぎぎぎ・・・・・
フンッ!
【スキル 魔力吸収2 を取得しました】
あ、できた。
よっし!
《異世界転生者》は神称号!
よし、さっき取得した《魔力抵抗》とやらを見てみよう。
ーーー
魔力抵抗
魔力干渉に抵抗するスキル。レベルが高ければ高い程高レベルのスキルに抵抗出来る。
ーーー
これで倦怠感に襲われる事が少なくなるな。
良い収穫だった。
そう言えば俺の卵ってどんな感じだったんだろう。産まれてすぐ移動したから覚えていないな。
見ておくべきだった。




