第十八話 対複数。
さて、今日からまた、ゴブリン達の相手をする。早いとこ強くなって、ゴブリンの相手をしなくても済むようにしないとな。そのうちゴブリン達を倒したら引っ越そう。さて、どのゴブリンを倒そうか。
・・・よし、ちょっと小さめの集団を襲ってみるか。四、五体くらいの本当に小さいやつ。
よし、そうと決まれば即行動。
早速探す。
うん、やっぱりいた。結構集団がそこかしこにいるな。ゴブリン多し。狩っても狩ってもどんどん出てくる。やっぱりライトノベルでもある通り、一個体は弱い代わりに繁殖速度が尋常じゃないんだろう。所謂数の暴力っていうやつだな。集団リンチをすればいいもんな。
そして、俺は一番弱い、進化もしていないゴブリンだけで構成された集団を狙うことにした。
数は四体。
棍棒をみんな装備しているな。いや、棍棒というよりあれはただの枝といった方がいいかもしれない。
まあ殴られてもそんなに痛くはないだろう。
よし、《ウイングスロー》の練習台にしよう。威力が足りなくて仕留めきれなかった場合は魔力銃で仕留めるか。
《ウイングスロー》を発動する。
そしてゴブリンに投擲する・・・が、
ここで一手間加える。
投擲する予定の羽根に《属性纏衣[無]》を付与する。
あ、《魔力操作》のレベルが低いせいか、付与しなくていい羽根にまでやってしまった。
・・・まあいいや。隣のゴブリンに後で投げよう。
気を取り直して、何故そうするかと言うと、まあ単純に威力が上がるからだ。
だったら魔力銃を使えばいいじゃんと思うが、魔力銃は魔力のみで形成されているから魔力を馬鹿みたいに必要とする。まあその代わり威力が段違いだが。
だからあまり乱発すると、魔力欠乏が起こって、気絶するのだ。
ならあまり魔力を消費したくない。でも威力は欲しい。
そういう時に《属性纏衣》を使う。
こいつは対象に魔力を付与するので、芯まで魔力にする必要がない。その代わり威力は魔力銃に比べ、いくばくか落ちるが、汎用性があるのだ。幸い今回はそこまでの威力を必要とはしないから、これを使う。
対象、ゴブリンを確認。
投擲。
よし、当たったのを確認。
ゴブリンは仲間が倒れたことでパニックに陥っている。
逃げようとしているな。
逃げようとする個体の頭に《嘴術》に《属性纏衣》を付与して、攻撃する。
ドサッ。
続いて体が硬直している個体の首を掻っ切る。
それからもう一個体に《ウイングスロー》を心臓あたりにお見舞いする。
よし、討伐完了。初めての対複数だったが、あまり緊張はしなかったな。




