第十七話 遠出をした。猪に襲われた。
いくら知らなかったとはいえど、親を曲がりなりにも殺してしまったので、供養するために簡易的な墓を建てた。心の中で念仏も唱えた。これならきっと大丈夫だと思う。
さて、また俺は探索を始めた。
が、
程よい強さの獲物がいない。
何故だ。
たかが、二、三十キロしか離れていないのに家の所ではめっちゃいたぞ。
その答えはすぐに見つかった。
俺が角が生えたウサギを倒した時のことだった。
ドドドドドッッッッッ!!!
突然、背後から轟音が聞こえた。
振り返って後ろを確認してみると、茶色い何かがものすごい勢いで後ろからやってきた。
此方に向かってくるようなのでとりあえず回避した。
しかし回避しても此方に向かってくるではないか。何回も回避しても来るので、こいつは俺を狙っているのだと確信した。
改めて敵の姿を見てみるとそいつは猪の様だった。
大体、体高は百五十センチ位か。
俺よりも強い。ステータスが二、三倍だな。どうやらここがこいつの縄張りの様だった。なるほど。だからあんなに獲物がいなかったのか。でも見たところあまり賢くはなさそうだ。挑発したら、怒って面白いほど挑発に乗ってくれたからな。知力に関しては俺の方が何倍も上だな。
まあ追いかけて家の方に来られても困るので、倒しておこう。
挑発に乗ってくれたので、木が比較的たくさん生えているところに誘導する。
そしてしっかり猪の視界に入るように、気を付けながら逃げる。木をバキボキ倒しながら追いかけてきた。
敵ながら痛そう。でも相手は怒ってそれどころではないらしい。
まあいいや。存分に追いかけけてもらって、生命力を減らしておこう。
で、なんだかんだで一時間位経過した。
木がめっちゃ折れた。環境破壊だな。
そして逃げまくっていたら下り坂を発見。
よし、ここを使うか。
猪は下り坂に弱い。前足が短いからだ。だからよくコケるらしい。
だから、猛スピードで此処を走らせる。絶対コケる。
ドーン!!
やっぱりコケた。
そして猪が起き上がらないうちに、(魔力銃)を鼻筋と眉間に三、四発撃ち込む。
するとかなり暴れ、危ないので後方に引き下がった。
暫くすると猪は、痙攣をおこし動かなくなった。
【個体名 なし のレベルが2上がりました】
順調にレベルが上がるが、こんなにレベルが上がる奴はもうゴブリンの進化した個体ぐらいだろうなあ。
また明日からはゴブリンを倒すのか。いくらレベリングに適していても気が滅入りそうかも。あの顔とはもう会いたくない。会わなくてはいけないのだけども。




