第十六話 遠出をした。同族に敵対された。
今日は少し遠出しようかと思う。日々ゴブリンと対峙するのも飽きるからね。
今日くらいゴブリンから解放されてもいいはずだ。
なので今日はゴブリンの集落とは真反対の方角に飛んでいくことにする。冒険は大事なんだぞ。
まあ、相手が強かったら見つからないように戻ってくれば良いしきっと大丈夫なはずだ。多分。
という訳で来ました。大体、家から二、三十キロメートル離れたところに来た。うん、風景は特に変わったところはありません。相変わらずの森で特に面白みもないな。
まあ獲物がいないわけでもないし、少し狩ったら帰りますかね。
《気配感知》さて何を狩ろうか。鳥とか狩ってみるか。
空の戦いをしよう。実践経験は大事。
そこそこ気配がでかい奴を探してみる。
~三十分後~
うん、いない。
全然いない。そこそこの強さの鳥がいない。
もう少し範囲を広げて探す。今度はいるはずだと願いたい。
結果。
いた。
同族のモズだけど。
まあいいか。
別に同族に思い入れなんてあるわけでもないし。
狩ろう。
それにこちらに気づいた向こうから敵対してくるから。
奪う覚悟があるなら奪われる覚悟もしないとな。
そんな精神じゃなきゃこの世界なんて生きていけないんだぞ。
弱肉強食、それが絶対のルールだ。
だからこそ生きたいのなら、敵対する奴は是が非でも倒さなくてはいけない。
だから俺は一度敵と認定したのなら容赦なく倒す。
例外はない。
行動に移そう。
まずは少し挑発しておこうか。
うん、オーケー。挑発に乗ったな。
次。少し高度を上げて、木がギリギリ届くぐらいのところに行く。
うん、こっちに付いてきた。
懐に潜り込んで《嘴術》で攻撃しようとする。
まあ反撃されてできないけれど。
まあ、こんな感じで先手先手で攻撃をしようとして、相手からの攻撃を躱す。
何分も、いや何十分かもしれない。
未だにお互い、大したダメージを入れられては来れなかったけれども、
相手は相当疲れたと思う。
だからここで決着をつける。
俺はいつもの《隠密》と《気配隠蔽》を使い一旦木々の中に急いで隠れる。
相手はどうにかして俺を探そうとするだろう。
そして背後から一気に上空へ行く。
太陽に背を向ける形にして、《隠密》と《気配隠蔽》を解除する。
スキルを解除して、俺の位置が分かった相手はこちらを向いた。
その瞬間、一気に俺は飛び出した。むろんしっかり《隠密》と《気配隠蔽》を発動しておく。
相手は俺の方を直視したせいで、太陽の光が目に入って目が眩んで攻撃出来ないでいるようだ。
これが雲がかかっていたりしたら、幾分ましだったのかもしれないが、
生憎今日は、雲一つない晴天で太陽の光を遮るものは何もない。
その間に急接近をした俺は、ほぼゼロ距離で魔力銃を打ち込む。
【個体名 なし のレベルが1上がりました】
【称号 親殺し を取得しました】
【スキル 無属性魔法1 のレベルが1上がりました】
親に思い入れもないから別にいいな。
薄情だってわかってるけどさ、親の顔なんて見たことも無かったんだから、思い出も何もないよな。
まあせめて生んでくれて有難う位は言っておこうか。
有難う。パパだかママだかわかんないけど有難う。




