第十二話 植物鑑定。
スキル 植物鑑定 を取得しましただと。
よく分からんが、多分魔石を食べたことにより取得したのかも知れない。とすると魔石を食べると一定の確率でスキルを取得出来るかも知れないと。
肉は美味しく無くても魔石は美味しいみたいだから積極的に食べるがな。で、植物鑑定とはなんぞや。
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植物鑑定
植物の情報を閲覧するスキル。毒性から美味しい調理法まで教えてくれる優れ物。レベルは無い。
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なんか欲しいのが来たーー!調理法だって!調理法!よし、死体を早く処理して家に帰って試そう!
そして俺は即座に穴を掘って、死体と血の付いた土を埋め出せる限りのスピードで家へ帰った。
さてさて家に帰って来ましたよ!早速梨ベリーで試してみましょう!
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ピュリキー (梨ベリー)
温暖な森に自生する広葉樹。比較的広い範囲で自生している為、比較的メジャーな木。毒性は無く、葉には解熱作用がある。実は熟すと甘く、生で食べると一番美味しい。魔力の多いところで育つと稀に巨大化し、その実は伝説の食材だと言われる。
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おおぉ。情報ウハウハじゃぁー!
そして生で食べるのが良いと。道理で美味しい訳だ。
そして伝説の実!食べて見たい。グヘヘへへ。生きている内に絶対食べるぞ。ふふふふふ。さぞかし美味なのでしょうなあ。
さて、気を取り直して他の物も見てみよう。
俺はそこら辺に生えていた草を鑑定してみた。
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クティクラ
魔力のある森に自生する草。色々なところに生えている。葉はポーションの材料となる。花は滅多に咲かず美しい。サティクラとよく似ているが、そちらは葉の裏が白い。余り美味しくないので、料理には向かない。
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ほうほう、クティクラですか。色々な情報が出て来るな。《植物鑑定》かなり使い勝手が良いな。控えめに言って最高だな。そしてサティクラなるものがあるのか。面白い。ちょっと探してみるか。
五分後
意外に早く見つかった。多分サティクラだ。さてさて早速《植物鑑定》
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サティクラ
魔力のある森に自生する草。色々なところに生えている。葉は毛根の働きを活発にする作用があり、育毛剤の主成分となる。非常に不味い為、料理には向かない。
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まだ俺には要らんな。まだ今はフサフサモッフモッフのモズだからな。確かに世の男性の救世主ではあるが要らん人間になれるかさえも分からなからな。
・・・一応採っとこう。
果たして鳥に育毛剤って効くのか分からんが。