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第十一話 美味しい石。

あれから一週間。  

下っ端ゴブリンを狩ってレベルが二つ上がっていた俺は、とうとう進化した個体を狩ることにした。狙うは杖を持っている個体だ。調べてみるとあいつらは魔法を使う個体の様だ。火とか出してラットを燃やしていた。良いなぁ。火だって。羨ましい。こちとらイメージ出来ない『無』だぜ。一体いつになったら火は使えるのか。次進化した時でも取得できれば良いんだけど。


さて、火に対する情熱は置いておく。


さてゴブリンだ。観察を相変わらず続けていた俺は魔法を使う奴らの弱点を発見した。

奴らはどうも、杖が無いと魔法が発動出来ないらしい。

コレは重要だ。しかもだ、魔法が無いとあいつらはタダのゴブリンと同じ戦闘力の様らしいのだ。

つまりは先に杖を壊せばいい。しかも進化個体なので普通のゴブリンより経験値が美味しい。



狙うしか無いだろう。








そしてゴブリンを探していた時、俺は運良く一体のゴブリンを見つけた。どうやら向こうに見えるグループからはぐれた奴らしい。丁度良い位に離れている。つまり聞こえない。主に叫び声とかが。

丁度いい。犠牲になってもらおうではないか。




さて、経験値が美味しいことを願って倒そうか。

手始めに俺はそこら辺にある大きめの小石を掴んだ。

更に飛翔し、高さ十メートルからゴブリンの近くに落とした。


「グギャッッ!?」


よしよし良い感じに意識が向けられた。

続けて二、三個落とす。


「グギャッ!グギャ!?」


うんうんそろそろ良いかな。


そして俺は《隠密》と《気配隠蔽》を発動して急接近。


「グッ、グギャッッ!」


途中、気付いたようだが、もう遅い。《嘴術》を発動した快心の一撃で、杖を使い物にならなくする。


その後、いったん隠れ、別方向から猛スピードで近づき、嘴で攻撃する。 

ヒットアンドアウェイと言うやつだ。


何度も何度も攻撃を繰り返す。大した抵抗も出来ないゴブリンは念には念をで、先に喉を潰したので仲間達を呼んだりできない様だ。


やがてダメージが蓄積され、ゴブリンは声にならない断末魔を残して経験値となった。



【レベルが2上がりました】

【スキル 嘴術2 のレベルが1上がりました】


おお、嘴術上がったか。やったな。そしてレベルも上がったな。やはり俺の目に狂いはなかったということか。




そして放置するのも悪いかと思ったので、死体を処理することにした。四肢を折って一纏めにし、胴体に手をかけた時心臓の辺りで何か硬い物が当たった。


何かと思い、取り出してみると小さな赤色に光る石だった。魔力を帯びている様だ。魔石と呼ぼう。それを見つめてみると何故か無性に食べたくなった。凄く美味しそうだ。


本能に従いそれを食べる。すると何かが、身体中を行き渡って行った。魔力だろうか。


すると、


【スキル 植物鑑定 を取得しました】


なんだと?



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