第十話 ゴブリンのお味。
しかし家の近くにあんな危険地帯があったなんてな。驚きだわ。前の俺は早々に引っ越しするところだが、引っ越しするのめんどくさいし、今はステータスが三桁に入ったから周りで下っ端狩っていたら良い経験値になりそうだ。流石にまだボスに手は出さない。やったら死ぬ。ここ大事。前世の夢をここで途切れることにはさせないぜ。という訳で暫くレベリング生活になりそう。
ここで現在の戦力確認。
無属性魔法 最大七発
爪術 多分しょぼい
嘴術 ラットなら一発
罠作成 落とし穴オンリー
うん、イマイチだな。魔法のレベルを上げないと。それから火魔法欲しい。料理らしきものでも良いから肉に火を通したい。後戦力になる。どうやって取得するんだろう。属性に「火」が有れば良いのか?
まあとりあえず無魔法のレベル上げよう。しかし気絶しない程度にセーブせねば。ちょくちょく使わないとレベル上がら無いな。道のりは長い。
五体下っ端ゴブリンを狩った。レベルが二回程上がった。いいねぇ。最高。もう少し魔法撃てれば良いのに。魔力を湯水の如く使ってみたいな。
余計かもしれないが、ゴブリンを味見してみた。
結果。
さ い あ く。
不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い不味い。
はぁはぁ。
ラットより不味かった。なんて言うの? 腐敗した味? に加えて、渋柿の渋みをもっと濃縮した味アンド、ドブ臭いとでも言えば良いのか? まあ取り敢えず、とにかく不味い味とでも言っておこう。
凶器レベルだった。危険物。食べないことをお薦めする。
【耐性スキル 悪臭耐性1 を取得しました】
【スキル 悪食1 を取得しました】
Oh、マジか。どんだけ臭いの。これ。
そしておニューなスキルが!
ーーー
悪食
ゲテモノが食べられる様になる。
食事からたまに経験値が貰える。
レベルが上がると食べられるゲテモノの種類 が増える。
又、食事から経験値を得られる頻度が上がる、かもしれない。
ーーー
かもしれないって何だよ。使い難いんだが。食糧難の時にしか使えなさそうな気がする。いや、でも、レベルが上がればお肉も美味しく食べられるかも。うん、そう考えたらなんか受け入れられるかも。ポジティブ思考大事。
そして不本意ながら新たな耐性スキルを取得した俺は、またゴブリン達の観察を始めた。《隠密》のレベルが近々また上がりそうだ。
そして一日中ゴブリンに引っ付いて歩き回っていた俺が得た情報は、
あの集落、多分ゴブリン五百体以上いる。
指揮系統はなんだか曖昧だったと思うがそれでもデカイ集落らしく縦の繋がりが絶対のようだ。あれが軍になったら末恐ろしい。
と言うかなると思うけれども。
身の危機を感じ、一層レベリングに励む俺だった。




