表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

溺れてしまって、あっぷるあっぷる!

作者: けにゃタン

ひとりの少年が一粒の涙を零し地面を潤した。


一面が砂漠だった地面が涙を起点に水々しさが広がって行った。


水々しさが広がっていくと砂漠だった地面が大海原へと変貌していった。


少年の身体は涙に飲まれ溺れそうになった。


すると遠くから声が聞こえた。


よーく目を凝らすと私くらいの大きさのリンゴが流れてきた。


溺れながらも耳をすませて聴いてみる。


「溺れそうだ!あっぷる。あっぷる。」


どうやら、その林檎も私と同じ涙の被害者だったみたいだ。


目の前まで林檎が流れてくると、それは林檎ではなかった。


林檎の形をした達磨さんでした。


達磨さんは私に寄り添いながら言いました。


「私に捕まりなさい。私は貴方を助けにきました。」

私は達磨さんにいいました。


「見ず知らずの私をどうして助かるのですか?」

達磨さんは私に言いました。


「貴方のハダカがすきだからー!貴方のハダカがすきだからー!」

どうやら私の体目当てだったようです。

しかし、私は助かる宛がありません。

仕方なく達磨さんに御身を捧げました。


すると、どうしたことでしょう!


達磨さんと私はジョグレスし始め進化しました。


その反動で空から雪、霰が降り注ぎ地面は熱々になり水々しさが失われた。


そして、達磨さんの体はジョグレスするとき肌が溶けてしまった。

その時気付いた。


達磨の形をした林檎だったことを。


私たちは一緒になるとトロトロに溶けて大地に広がっていった。


スライム状になった私の目の前に大きな大きなカーテンが落ちてきた。


「なんじゃこりゃー!」


というとチーン!という音ともに、私たちを何者かが何処かに運んでいくのを感じた。


ドン!と音がすると同時に天空から光が溢れ銀色の物体が降りてきた。


そして、外から子供達の声がした。


「お腹すいた!今日はアップルパイだ!やった!」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ