用語集
~境界~
世界そのものを指す名称であり、世界一つ一つを指す呼称でも使われる。
境界での世界には、昼夜の概念は存在せずに宇宙や星、月というものは存在しない。
人口太陽によって疑似的に昼夜を作り出している。
夜の空に浮かぶ光点は、境界線に浮かぶ光なのだが、何故かそれを星と呼んでいる。
全ては創造神ファランによって全ての生命の安定のために用意したものだと言われている。
~境界線~
境界同士を繋ぐレールのようなもの。
境界線によって世界は全て横繋ぎとなっていると言われており、本来ならば誰でも移動可能である。
しかし、時空龍達がそれを禁忌として禁止しているため、現在では境界線を越える者は時空龍達本人以外ほぼいない。
尚、それぞれの世界への境界線の長さの概念は存在している模様。
~境界移動~
境界線を越える秘術、又は越える行為の事を指す。
それなりの下準備が必要だが、本来ならば誰でも可能な秘術。
現在は時空龍達がこの秘術を禁忌として禁止しているため行われる事はない。
ただし時空龍達は、この境界移動を頻繁に行っている。
ゆらぎにより意図せず別の境界に移動してしまう事も境界移動と呼ばれる。
~ゆらぎ~
世界が何かしらの致命的なダメージを負うと、自己修復を行うのだが、その許容限界を超えると発生すると言われている。
ゆらぎが発生すると境界線が不安定になり、意図せず人や物を別世界に境界移動させてしまう。
最終的には世界の消滅に繋がる致命的なものである。
ゆらぎを修正出来るのは、創造神ファランが選んだ神子のみである。
~創造神ファラン~
境界を生み出した神だと言われている。
その存在は神話でのみ語られ、実際に出会った者はいない。
~時空龍~
世界の監視者とも呼ばれている高位の生命体。
強靭な体と人間以上の知性を併せ持つ巨大な蜥蜴のような見た目をしている。
背中の大きな翼で飛行する事も可能である。
人間とのコミュニケーションのために、同じ人型に変身する事も可能である。
創造神ファランの命で、各世界の安定のために送り込まれ、彼らに知識を与えて監視している。
~境界結晶~
時空龍の体液から生み出される結晶。
移動先をイメージすることにより、そこへと境界移動出来るゲートを生み出す力を秘めている。
使用回数は限られており、その回数は結晶の大きさに比例する。
~ゲート~
境界結晶を使用して作られた装置。
装置と言うが、実際は境界結晶に飛ぶ先をイメージしてゲートを生み出すという簡単な構造である。
特に距離の近いセレニティアとロキアでは安定した境界移動を可能としている。
~魔源~
体内のエーテル器官より精製される物質。
血液と共に血管内を流れている。
脳でのイメージと音声がトリガーとなり、魔源を消費して魔法を行使する事が出来る。
魔源が枯渇すると魔法が使えなくなるが、エーテル器官から生成され続けるため時間が立てば再び魔法を使う事が出来る。
しかし、短時間に大量消費する行為は身体への負担が大きく危険である。
音声はあくまでもトリガーで重要なのはイメージのため、境界によって魔法の詠唱、名称が違う事が多い。
~エーテル器官~
心臓の一部にある器官。
この器官から魔源が生成される。
生成される魔源には火・水・雷・風の4属性存在し、それに適した魔法を行使する事が出来る。
人や境界によっては1属性のみ、2属性のみ生成する場合や、そもそも魔源を生成出来ないといったエーテル器官の個人差も見られる場合がある。
ちなみに光と闇の魔法は2属性の魔源を組み合わせて使う複合魔法である。
余談だが、ロキアという境界だけは大地や動植物からも魔源が生成されているため、エーテル器官に依存する事なく全ての属性を扱う事が理論上可能である。
当然、自然に生成されている魔源を使うため、いつでも好きなようにというわけにはいかない。
~イデリティスの民~
ロキアの地に古くから住まう者の血を色濃く残す人達の総称である。
獣の耳や尾を持つ者、鳥のような翼を持つ者等種族によってその特徴はそれぞれである。
唯一の共通点は、魔源の生成量が人間の十数倍程ある事である。