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邪神皇帝腹切くん!  作者: 希紫狼
孫娘と神祇の章
23/34

帝王と髑髏

お待たせしました

また、大変お待たせて面目ありません……。

~74~


 その頃、日本ではある占領軍の将校Aが、ある芸能人を発見して――

「あっ! 百獣の帝王《キング》だ!」と燥《はしゃ》いでいた。


 そこへ非番の将校Bが自身の愛玩動物《ペット》の巨大烏賊(いか)を連れて――

「なら、こいつと戦わせてみようぜ。今なら身分の関係上、大問題にはならない!」

 これに同じく非番の将校Cが「絶対《ぜってー》、無理だろ!」とツッコんで――

「なっ、帝王《キング》!」と当の帝王《ほんにん》に話しかけるが……。


「ハードだけど、勝つよ! 俺!」と自信満々に答えてみせる帝王《キング》!

 彼のこの返答に将校達からはこのような大歓声が上がる!

「「「勝っちょいいいっ!! 流石《さすが》、帝王《キング》!!」」」


 結果――全治二か月弱の重傷を負いながらも、僅差《きんさ》で帝王《キング》が勝利。



~75~


 巨大烏賊(生存)に勝利しながらも、その代償として担架上の人となる帝王《キング》。

 そんな彼が救急隊員らによって救急車《くるま》に運ばれている最中――

「何!? 賭けになってなかっただああああっ!?」と現場に響く将校Aの驚声。

「何か全員、帝王《キング》の勝利《ほう》に賭けてて……」と同じく将校Bの弁明。

 いつの間にか先の死闘を出しにして、賭けを催していた将校達。ちなみに合法の部類。


「何かごめんよ、帝王《キング》!!」と担架上の帝王《ほんにん》に謝罪する将校A。

 将校Bも「治療費とかその他諸々(もろもろ)も、俺達で負担するから!」と続く。

 同じく将校Cも「さっきの雄姿――ネット上に拡散するから!」


 そして当の帝王《キング》に至っては笑顔で――

「気にしてない気にしてない、ノープロブレム!」と健在ぶりを猛アピール!

 彼のこの返答に将校達からはこのような大感動の声が上がる!

「「「うわあああっ!! 流石、帝王《キング》!!」」」

 これに帝王《キング》はこの一言を残して救急車の中へ……。

「でも治療費とかその他諸々(もろもろ)、よろしくね!!」


 それから一週間後――帝王《キング》は未完治ながらも仕事場に復帰。

 先の戦闘記録《エピソード》で二か月弱は楽に稼げた。通常の数百倍ぐらい……。



~76~


「陛下(腹切くん)の運動不足を改善するには、何がいいかな? 特にコスト的に」

 ある会議の冒頭でその主題《テーマ》を述べる総督。

 これにある参謀が身を乗り出して「それならば、ボール一個が安上がりでしょう。例えばサッカーボールとか……」と意見を述べてみせた。


「素晴らしい案だ。いっその事、無料《ただ》で手に入ればいいんだが……」

 この総督の要望に先の参謀がスマホを取り出して――

「ちょうど無料《ただ》で手に入る“余り”があります」とある画面を総督に見せた。


 それは――日本に保管されている……魂をも消された某死刑囚の髑髏《しゃれこうべ》。

 丁度、加工したてなのか……。真珠のように真っ白である……。ちなみに非売品。


 この画面を見た総督は「それだ! 早速、手配してくれ!」と副官のギーガーに命令。

 これにギーガーは肯定的な笑みを浮かべて「承知しました」と応じてみせた。



~77~


「陛下。総督からの贈り物です」と総督からのプレゼントを腹切くんに手渡す侍従。

「どれどれ」と腹切くんがプレゼントの包装を解くと……。


 その中身は――日本から届いた……某死刑囚の髑髏《しゃれこうべ》。


 これに腹切くんが「これしゃれこ――」とツッコミを口から出そうとするが――

「ボールです」と侍従の一言により、バッサリとさえっぎられてします。


「さぁ、リフティングの特訓です。頑張ってください。記録されますから!」

 そうして撮影をも始めた侍従の一言に、腹切くんは涙を流しながら――

「ひいいいんっ!」と叫びながらも、髑髏《しゃれこうべ》でリフティング!

 ――無料《ただ》より怖いものはない。そんな瞬間であった……。

次回予定:ロシア帝国の現状……。

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