イギリス
ほぼ半年ぶりにお待たせしました!
腹切くん史上――黒歴史となりえるお話更新成るか!?
※注意:汚いお話になりますので、どうしてもお読みたい場合は想像力を働かせずに読んでください。
なお金曜日だけは絶対に観ないようにしてください。
×××を連想しても責任は負いかねます。
~67~
三度、東京都内某所にて……徘徊中の腹切くん――の糞難法師。
そんな糞難法師がどういう訳か、抵抗運動家達によって自主的に結成された地下組織の拠点に侵入。その組織の規模――十人前後。
丁度、運動家達の会合が行われていたのか、組織に所属する運動家達全員がその拠点に集まっていた。皆、既に死ぬ覚悟ができた誇るべき男達のようだ……。
そんな運動家達の内の一人が腹切くんの糞難法師に気づき――
「うわああぁ!! なんか知らねえけど、糞皇帝がいるおおおっ!!」と叫んだ!
この叫びを合図にするかのように、運動家達の内のリーダーである男が――
「千載一遇の機会を逃すな!! 殺っちまえええっ!!」と仲間に号令!
そして仲間達が手に手に自動小銃や拳銃を持って、糞難法師に向かって発砲! 拠点内に「ダダダダダッ!!」を主とした複数の射撃音が響く!
しかしながら運の悪いことに、標的は糞難法師
絶対に弾は標的に直撃したはずなのに、血も流れていなければ傷もない!
そんな糞難法師「うっ、何だこいつ!?」とリーダーが疑問に思った時――
「うわあああっ、腹がああああああああっ……!」と自身の腹に走る激痛を覚えた!
それと同時に他の仲間達の全員も「ああっ、これヤバい!」と腹痛を訴え始めた!
そんな運動家達が一斉に慌ててトイレに向かおうとした時……。
「一つしかねえじゃん、トイレ!」
運動家達の内の一人が決して口にしてはいけない真実を口にしてしまった……。
そしてその真実が口に出た以上、事態は最悪の展開へ向かう――。
それから約一時間後……運動家達は自らの拠点内で、血と糞と弾丸まみれの遺体と成り果ていた……。一人も生き残らなかった……。
そんな――モザイクがかかっても絶対に堪えられない現場に訪れた憲兵士官が、悪臭に自身の顔を歪めたまま「どんな現場、これ……?」とある憲兵下士官に尋ねると……。
「トイレへの順番を巡り、仲間同士で争った末路と思われます」と下士官は返答した。
そして士官は「本気でやめてたいんだけど、もう……」と弱音を吐いた……。
ちなみに糞難法師と“先ほどまで暴漢であった存在”と“先ほどまで運動家達であった存在”も物陰に隠れて、その現場を見物。そして見物後、糞難法師一行はその場を離れた……。
一行はひたすら彷徨うだけ……。その行先は一行の誰一人も知らない……。
~68~
現在も引き続き東京都内の赤坂離宮に滞在中の総督。
そんな総督に、副官のギーガー大佐が血相を変えて――
「閣下、緊急事態です! 我々の保護下にあるイギリスを含めた各君主国及び旧共和国の残党達が、閣下の暗殺を企てていることが発覚しました!
暗号名は『第二次類人猿作戦』であります!
既にわが軍によって、実行を担当する予定の敵部隊は殲滅されました!
証拠の方も抜かりなく押さえてあります!」と報告してきた!
これに総督は一瞬だけ残念そうに俯いたと思いきや、すぐに平然として――
「殲滅を担当した将兵達には余すことなく恩賞を与えるのだ!」と命令を下していく!
これに「はっ!」とギーガーは総督の命令を引き受ける。
「それにしても……彼らに禅譲をお勧めするのはもう少し先の話だったんだがね……。
まぁ良い、丁度良い機会だ。これを機に予定を早める! 英国行きの手配をしろ!」
「御意、閣下!」
「それとギーガー君。今……皇帝陛下(腹切くん)はどうなされてる?」
「先の脱糞のショックから……現在も部屋に籠っています」
このギーガーの報告に総督は「引っ張り出したまえ」と無情な命令で返した。
~69~
それから一日後……宇宙人達は総督の暗殺を企てた各君主国の君主達を“説得”して、暗殺の企画を不問とする代わりに、自らの位の腹切くんに禅譲することを認めさせた。
それから、さらに三日後……腹切くんは孫娘の望と共にイギリスのロンドンのウェストミンスター(Westminster)宮殿で行われる禅譲の式典に臨む。
腹切くんはイギリスの海軍元帥の正装を身に纏っていた。
そして――腹切くんは前王からの禅譲を受けて……イギリスの国王となった。
腹切くんと絶縁状態にあった万歳くんも何事もなかったかのようにイギリスの海軍元帥の正装で式典に出席。これに乗じて腹切くんとの絶縁関係を自然解消した
次回予告:禅譲の連続……。




