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バッドエンドは幕を引かれた

これでおしまい

絶望をもたらす者によって絶望し無念の涙を流した者達は


絶望をもたらす者を悪行にふさわしき場所へ引き摺り込むと


一様に生前の姿を取り戻し天へ帰って行った


その中にはヤマト達を逃がすため自ら残った王たちの姿も在った


「ありがとうヤマト」


「お前のお陰でこの世界は救われた」


「新たなる神よ」


「この世界の事頼みます」


次々に言葉を残し天に帰る王達


そして最後に魔王が


「申し訳ない最後まで迷惑をかけますがわが国の民の事頼みます」


誰よりも民を愛した王はヤマトに魔国の国民の事を頼むと天に帰って行った


「人の子にして神に至る資格を得たヤマトよ、よくぞ使命を果たしてくれた


そしてその友たちよお主等にも礼を言わねばならぬありがとう」


そう言って頭を下げる最高神に恐縮するヤマトの友人たち


「あまりおだてないでください俺らはみんなこいつにもう一度会いたくて首を突っ込んだんですから」


そう言って頭をかくユウジ


「そうですそれがたまたまこの世界を救う手助けになっただけなんですから」


そう言うエリナ


ほかの面々も頷く


「わしからお礼を言わせておくれヤマトお主のお陰で愛する故郷に帰還できたありがとう」


頭を下げるシュワルツ


「シュワルツさん・・」


恐縮するヤマトに飛びつく紅葉


「ヤマト兄ちゃん帰る前に遊んでおくれ」


そう言ってほほを摺り寄せる


「「紅葉ちゃんずるいよ」」


そろって声を上げる茜と椿もあわててヤマトに抱きつく


「わははははは」


あたりに最高神の笑い声が響く


「もうこの世界に大きな危険はないお前達が望むならお前達が守ったこの世界で一生を過ごしてから戻っ


てもかまわぬぞ」


最高神の提案にあわてるヤマト


「最高神様いいんですか?」


あわててそう尋ねると


笑みを浮かべた最高神は


「かまわんぞいまこの世界と地球には時間的つながりはないなのでこの世界で過ごした後


向こうに戻っても差異は無くせるのだ」


そう言って帰還したシュワルツを除いた全員の意思を確認する


全員に否は無くこの世界で暮らしてから帰還することになった


最高神いわく


「お主等が帰還する頃にはヤマトが神の力を自由に使えるようになっておる安心してこの世界で暮らして


行くが良い」


それを聞いた紅葉達がヤマトの妻の座を掛けて争いだすが


「年齢的に釣り合うのは私だと思うんだけど」


そう言い出すエリナに


「「「エリナ姉ちゃんずるいよそれを持ち出すのは」」」


紅葉達が文句を言うと


「こちらの世界は地球と違って一夫多妻制じゃし結婚に年齢による制限も無いから本人たちが同意すれば


問題ないぞ」


そう言ってにやりと笑うシュワルツが火に油を注ぐ


その言葉に先ほどまでいがみ合っていた四人が握手する


「ちょシュワルツさん面白がってますよね」


「いやわしはおぬしを好いておる四人の乙女が幸せになる道を示しただけじゃよ」


そう言ってふたたびにやりと笑うと


ヤマトの隣にきたユウジが


「リア充爆発させたろかな」


ぼそりとつぶやく


「冗談になってないだろうが物理的にお前できるんだから」


そう言ってヤマトがあわてだす


朝日がやさしく照らす中


世界に希望は取り戻され


世界をバッドエンドへ導いていた流れの幕は引かれる


この世界は再び繁栄に向かうだろう


そしてそれを招いた彼らの活躍を忘れるものはいない



みんな仲良く

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