表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/21

もうひとつの地球

初めての戦闘と最初の村


もうひとつの地球にたどり着いた青年の下に神様からメールが届く


じじ神

すまぬ言い忘れておった


君の名前はそちらについた時点でこちらでの名前は失われておる


なので好きに名乗るがいい


それと自分の能力を知りたかったらメニューオープンで知ることができる


但しこれはおぬしだけじゃ一般的には鑑定・真理の目などのスキルを使用する


のが普通なので持たしてあるこれらを普段は使うとよいじゃろう


C神

君が持っていった力があれば大抵の事態には対処できると思う


だから許可を与えてあげるよ


君はそちらの世界をあらゆる絶望から救う為に今までを捨てて


もうひとつの地球へいってくれたこれはそのお礼だよ


君が絶望に立ち向かい続ける限りその行動を阻害するのは僕ら神々が許さない


これがその証


邪魔する連中がいたらこれを掲げるがいい勇者の紋章を


ここまでメールを読んだとたん青年の右手に太陽を仰ぐ竜の紋章が浮き上がる


その場で頭を下げると青年は「メニューオープン」と言ったとたん目の前に青年のステータスがゲームス


テータス表示のように映し出される


名前 未設定


種族 ヒューマン男


年齢 20


レベル 1


成長限界 無し


体力 EX


魔力 EX


腕力 EX


精神 EX


器用 EX


耐久 EX


俊敏 EX


幸運 E


固有スキル


真理の目 EX


武器を選ばず


体術極み


マナの申し子


青年は頭を抱えるがこれだけの力が必要なのかもと思い直して前を向くとほぼ同時に青年の耳に助けを求


める声が届く


「誰か助けて」


悲痛な子供の叫びにの体はためらうこともなく声の元へ走り出す


今までの自分には無かったその脚力はけして整っているとはいえない道を捉えて体を前へと進めていく


そして声の主の下へたどり着く


木々の間に生まれた広場で少年は5頭のウルフの群れに追い詰められていた恐怖に顔を青くしている少年を


口元から涎をたらすウルフ達がうなり声を上げながら輪を狭めていく誰かの助けが無ければ彼の命はまさ


に風前の灯であった


そこに風を纏うかのような勢いで駆けつけた青年が勢いもそのままにウルフの一頭を蹴り飛ばし輪を崩す


と輪の中から少年を助け出しウルフから距離をとって少年をその背に庇うと少年はほっとしたような表情


を浮かべた後気絶してしまった


ウルフたちをその視界に捉えたまま「運が悪かったなこの俺がいる近くで狩をしようとしたお前らが悪い


残念ながらお前ら全て俺の最初の獲物だ」と言うと襲い掛かってくるウルフを仕留めて行く


しばらくして目を覚ました少年が目にしたのは打ち倒されたウルフたちとその前でしゃがみこむ青年だっ


た少年が目を覚ましたのに気がついた青年は声を掛けると少年は慌て出すと姿勢を正すと「危ないところ


を助けていただきありがとうございます」と言って頭を下げると


「なに声が聞こえたのとたまたま居合わせただけだからそんなに気にするな」と言って青年は頭を上げさ


せるが納得できないのか申し訳なさそうな表情を浮かべていると二人のいる広場に狩人が現れると青年が


仕留めたウルフ達にに一瞬驚くが少年の姿を見つけると「ベンじゃないか何でこんなところにいるんだ」


と狩人が少年に声を掛けると少年は笑みを浮かべると「メルドワおじさん薬草採りにきたらウルフに追い


回されて」とベンがばつが悪そうに言うと「でそこの兄さんに助けられたのかまったくお前の気持ちはわ


からんでもないが危ないじゃないか」とメルドワはベンをしかりつけると


「すまないな兄さん村の子供が世話になった俺はこの先の村に住んでる狩人のメルドワだ、名前を教えて


くれないか兄さんいつまでも恩人にこれじゃあ心苦しいし」とメルドワは青年に名を尋ねる


「俺はヤマト冒険者志願の一般人だ」とヤマトが答えると


「冒険者志願なのかそれで納得がいく若いのに子供を守りながらウルフと遣り合うなんてよほどの腕だか


らな」


メルドワはうなずきながら「それじゃこの森へは王都へ登録に行く途中か?」とヤマトに尋ねる


ヤマトは「それもそうなんだが実は師匠に目隠しをされて連れて来られたんでここがどこなのか怪しいん


だ、悪いんだが村まで案内を頼めるか?」と隠しても悪くしかならないだろうと考えて頼んでみると


メルドワは腹を抱えて笑い出すと「ああいいともそんなことぐらいお安い御用だベンを助けてくれた礼に


村で一晩泊まって言ってくれ、それにしてもあんたの師匠も弟子に試練を与えるためなんだろうが森の中


に放り出すなんて大概な人だな達人と呼ばれるレベルなるとみんなそうなっちまうのか?」


「もしかしてメルドワさんもか?」


「ああ俺の場合親父だが12のときに山の中に置き去りにされて山の中で一週間生活させられた町に下り


るのは獲物を売りにいくときだけ町での食事も禁止された地獄だったぞ町の食事どころにはみんな親父の


手が回っていたから宿も使えないしまあそれで一人前の狩人に成れたから笑えるんだがな」


そして二人の案内でヤマトが彼らの村にたどり着くと村の入り口に数人大人達が集まっている


「おーいみんなどうしたんだ集まって何かあったのか?」とメルドワが一人を捕まえて尋ねると


「実はベンのやつが一人で森に行ってしまったんでみんなで探しに行くところなんだ」


「それなら安心しろ恩人と一緒に連れて帰って来ている」


「おいロバート安心しろメルドワが連れ帰ってくれたぞ」と村人がベンにそっくりな男に声をかけると


「すまんなメルドワ狩の途中出会ったのか?」


「確かにそうだが礼を言うなら俺よりもヤマトが先だぞ何せウルフからベンを庇いながら仕留めるなんて


芸当ヤマトと同じぐらいのときになんて俺には無理だ」


そう言ってヤマトから預かったウルフをどさりとロバートの前に積み上げると


「これはすごいぞ毛皮に傷一つない見事に急所のみを攻撃してあるこれをこの青年が?」


「青年じゃないヤマトだまったく自分の息子を助けてくれた恩人なんだぞきちんと名前呼ばないと失礼だ


ぞ」


「ああそうだったなすまないヤマト君あまりの手際に驚いてしまってベンの父親で村長のロバートだ息子


を助けてくれてありがとう」と言って頭を下げる


「頭を上げてくださいたまたま近くに師匠に放りだされただけなんですから」


村の宿屋


あの後ロバート親子の案内で村の宿にやってきたヤマトを宿の女将は快く迎え入れると


「ようこそ私はこの宿の女将をやっているマーガレットよろしく、部屋はそれなりだけど料理の腕には自


信があるから楽しみにしてね」


そう言ってにこりと笑う









マーガレットがふるまう料理にヤマトが酔いしれます

次回マーガレットの料理

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ