真に絶望をもたらす者
試練は終わったが・・・・・
邪神の死を悼むヤマト
そして生き残った人々達
彼らの耳にどこからとも無く声が響く
「まったくだらしないせっかくお膳立てしたのに」
辺りを見回すヤマト達の目の前で邪神から離れた黒いもやが浮かび上がると
散乱しているモンスターの死体を次々にその内側に取り込んでいく
そしてそれは地面に降り立つと
黒髪をなびかせ闇色の目にヤマトを捉えると
「そうだ君たちを滅ぼせばいいんだ」
そう言って血の色の指でヤマト達を指差す
「お前はいったい?」
「僕は真なる絶望をもたらす者ふふ終わったと思った残念でした可哀想な彼女を斃しても僕を斃さなければ意味が無いんだ」
そう言って嘲笑うように真なる絶望をもたらす者は笑みを浮かべる
「そうかなら斃すまでだ」
そう言ってジェイクとジョージは手にする刀を槍を突き立てるが
「効かないよもうそれは」
そう言うとあっさりと体から両方を抜き去ると
二人を投げ飛ばし城壁にたたきつける
「だったらこっちはどうだヴォルテックハリケーン」
あわててヤマトが離れると同時に
軍勢をなぎ払ったその力が襲い掛かるが
「それも効かないよ」
何事も無かったかのように歩いている
「僕には一度体験したあらゆる攻撃は効果は無いよ彼女の中で経験したもの見聞きしたものを含めてね」
そう言って笑みを浮かべしまいには笑い声を上げていた
あらゆる経験した攻撃を無効化する真なる絶望をもたらす者だが
次回その絶望を打ち破る者