希望VS絶望
ヤマトの前に現れた邪神
城壁の上でヤマトと邪神は向き合う
「本当に忌々しい人間だことおまえがいなければ私の目的は簡単だったものを異世界からのこのこやって
きた人間風情が神である私の計画を邪魔するなど不遜だとは考えなかったのか?」
「まったく思わなかったよ、特にあんたみたいな自己中女にはな」
「われは神であるおんななどと人間の様に呼ぶでない」
そう言って顔を歪ませる邪神にヤマトは
「あんた愚か過ぎるぜあんただって元はその人間だったってのに神になったからそれさえ忘れたのかい」
そう言って憐れむと
「ふざけるな私は神として生まれた者人であったことなぞないわ」
そう言ってヤマトを睨む邪神だったが
「邪神よお前もまた人の子であったのだ」
そう言う声とともに最高神が光臨する
「偽りを申すな忌々しい最高神」
「嘘じゃねえよ、あんたの後に神になった神様が教えてくれたぜ生来の神は最高神だけだとな」
愕然として最高神を見る邪神だったが最高神の顔をそしてその目から流れる涙をみて
「真実なのか私は生来の神ではなく人から神へ上がったものだというのか」
邪神の問いにうなずくと最高神は
「すまぬ、孤独に疲れたわしが見所の有ったおぬしを神に迎えたのだがお主に負担をかけすぎお主は力に
おぼれ過去を忘れてしまったのだ」
「そんな・・・・・・」
「お主は醜く争い自ら滅んでいくあまたの文明に絶望し今のようになってしまったがおぬしも元は人の子
だったのだ」
「認めぬ私は神だ生来の神だあんな愚かで醜い人間であったことなどない」
邪神は絶叫する悲しみに満ちた絶叫をあまりの声に耳をふさぐヤマト
悲しきその叫びが治まってヤマトが耳から手を離すと邪神は今までとは生まれ変わったかのように優しい
笑みを浮かべると
「人の子よ名をなんという」
「ヤマトだ」
「そうかならばヤマトよ始めるとしようか」
「俺に討たれて死ぬ気か邪神よ」
「ああ私は罪を犯しすぎた私が討たれねば人々の怨嗟によってこの世界は自壊してしまうだろうならば」
「その身に引き受けて逝くというのか」
「ヤマトよこんな私のために泣いてくれるお主には感謝しているのだ、気づくのがもう少し遅かったら自
らの手ですべてを滅ぼしていただろうだからせめてもの償いにこの命を使わせておくれ」
そう言うと邪神はその身に漆黒の鎧をそしてその手に闇色の双剣を携えて
「人の子よこれは試練である世界を創造した我を越えこの世界で繁栄を手にするがよい」
そう言ってふわりと浮かぶと戦場の中央に降り立つと
「さあ我と思わんものはかかってくるがよい何人がかりであろうとも構わぬ人の子たちよ我を越えよそれ
もなせぬならばともに滅ぶがよい」
そう言って体から力を解き放つ、その圧力にほとんどが身動きが取れない中をヤマトは一歩一歩歩み寄る
邪神は微笑むと「やはりお主だったなさあわれを越え神へ至る資格そしてこの世界の繁栄を手にするがよい」
ヤマトVS邪神戦闘開始です
次回越えろ邪神の試練