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二の戦場オーガ軍VS三国連合軍我等敵を貫く一槍なり

オーガ軍VS三国連合軍

10

「さすがにオーガは奇襲とはなりませんか」


「しょうがないじゃろ、あんな派手に号砲をあげたんじゃ馬鹿じゃなければ待っているじゃろ」


「かまわねえぜ作戦どうり俺たちも派手に行こうぜ」


そう言って三国連合軍はオーガ軍に対して戦列を組みかえる


「野郎共俺たち一陣は切り込み隊だ後ろの奴等のために道を作れ一人で戦うなオーガが相手だ複数でてを


くみこれにあたれ足をねらえ・てを狙え転倒させろ土臭くていい生き残れ」


「わしらは二陣じゃ一陣が開いた道を掻き毟ってやれそうすればさらに道は必ず開く」


「我々は三陣です一陣、二陣、が作った道で敵を壊滅させるのが役目です」


「「「我々は一槍となって巨大な敵軍を貫き後から来る一番危険な仕事行う連中を無傷で通過させるん


だ、」」」


声を上げる連合軍に対してオーガ軍も黙っていない敵を恐怖落とす咆哮を響かせると一斉に両軍はぶつか


り合う平原に轟音が響くあたり負けて飛ばされる獣人戦士達だったがすぐに体勢を立て直すと突出した


オーガ戦士を死角から挟み込み転倒させると次々に後頭部の急所を狙って確実に仕留めて行く最初は勢い


のあったオーガ達だったが次第に獣人戦士たちに絡めとられ勢いを無くしていく


そして陣のあちこちで逆に穴をあけられるその穴にドワーフ達が飛び込むと穴を道にして数人がかりで


オーガを打ち倒していく


戦闘が始まってから2時間が過ぎ敵陣はずたずたになりまるで蟻が、象を包むがごとく残りの敵を殲滅し


始めたころ出陣を止められていた三陣が戦場に投入される戦士たちは鬱憤を晴らすがごとくオーガキング


への最短ラインを邪魔するオーガ達をなぎ払いオーガキングに肉薄するとオーガキングは立ち上がり


「よく来た戦士たちよ我は逃げも隠れもせんこの首ほしくばここまで来るがよいわが精兵を倒してな」


そう言って挑発するがそれに乗ることもなくオーガキングを守る兵士たちに襲い掛かるキングを守ろうと


する兵士たちではあったが帝国兵達の勢いを止める事はできずさらに前陣のオーガ達を残らず掃討し尽くした


残りの二国の兵士たちも加わっては一人また一人と確実に減らされ遂にはオーガキングの眼前に三国の王が居並ぶ


「オーガの王よ我等の戦いも後は御主だけとなった降服してはもらえぬか?」


そう言うドワーフ王に笑い声を上げた後


「ふざけるな我はオーガ王一族最強である誇り高き我が貴様らに屈さねばならぬふざけるな」と言い放つ


「ふざけているのは貴様のほうじゃろオーガ王わしの知る御主はこんな小手先の戦法を許す男ではなかっ


たぞ一族最強の名にふさわしき英知あふれ勇気と力を持った種族を超えて敬意払うべき男だったその御主


がいったい何が御主を変えた答えよ御主の友であった男が聞いておるのだ答えんか」とドワーフ王は涙を流しながら絶叫するように叫ぶ


頭を抱え固まるオーガキングそして


「我がドワーフと友人そんな馬鹿なことがあるものか」と言うのだがその顔には汗がどんどんにじみ


「そうだ我とドワーフの王は友人であったはずなのになぜ我らは争っているのだ」


そしてひざを突くと「そしてここは我らに自分の国を望むなら分けようとまで言ってくれたあの方の国の


そばまさか我はあの偉大な王の国を攻めていたと言うのか」


そう言って顔を青く染め泣き出す


「ドワーフ王あなたは・・・」


「ああやつとわしは友人じゃお互いの国で酒を酌み交わす仲のな、わしには腑に落ちぬ点が最初からあっ


たわしの知る奴ならばわしらに気に入らないことがあれば自らぶん殴りに来るそんなやつがなぜ軍を起こ


すとな」


ドワーフ王の告白に固まる一同


「やはりそういうことじゃったか」


「やはりとは首謀者に心当たりがあるのですか?」


「だったら言えよ隠しとかねえ出よう」


二王に促されドワーフ王は口を開く


「追放されし神じゃよ」


「どっかで聞いたような」


「まさか本当に戻ってくるとゆうのですかあの邪神が」


「邪神ってあいつらが言ってた奴だよな物語から戻ってきてしまうって」


「ああそうじゃ他者の心を操りこの世界で殺し合わせたあの邪神じゃ」


「現実に存在していたってのか」


「ああ美しかった魔国がある地を瘴気渦巻く地に変えた張本人じゃ、伝承によればこの世界において一番


美しい地であったと言うしかしかの邪神がわしらの身の丈にあわぬと呪いによって今の姿に変えてしまっ


たと言う話じゃ」


「そんな理不尽な」


「狂ってやがる」


そんな中泣き続けていたオーガキングが立ち上がると


「待たせてすまぬな友よすまぬが介錯を頼めるか今気がついたのだが我には自分を自裁できぬようにされ


ておるようじゃ、だから頼む友よ我が損なってしまったこの地をこの手でこれ以上損なってしまう前に」


「解った任せておけおぬしらを狂わせた奴にはわしらが落とし前を必ずつけさせる」


「有り難うともよもしあの世とやらが在るのならあちらで酒を飲みたい」


そう言って武器を置き座り込むと目を閉じる


「そうじゃな許されるのなら浴びるほど飲もうじゃないか」


そう言ってオーガ王の後ろに立ったドワーフ王はてにもつ大斧で友の首を一振りで飛ばす


斧が当たる瞬間


「友よありがとう」


そう言い残しオーガ王は死の世界へ旅立つその場で立ったまま涙を流すドワーフ王だったが天を仰ぐと


「友よ酒を酌み交わそうぞ憎き邪神の話を肴にな」と天に向かって咆哮する


そこへ法王達が到着するとドワーフ王は彼らに「先に行ってくれそして魔王を救ってやってくれわが友と


同じく己が意思を操られ大罪をおこしてしまった魔王を頼む」


そう言うと法王と後に仁王と呼ばれた王は顔を見合わせると


「当たり前です」


「当たり前だあいつは俺たちの友であり世界を憂う仲間だ、間違いを犯したならぶん殴ってでも目を覚ま


させるそれが友って奴だろ」


そう言ってにこりと笑うと「皆の者に伝える心せよ我らは憎いから魔王を倒しに行くのではない、友が間


違いを犯したからぶん殴って目をさまさせに行くのだ憎しみで戦う者は名乗り出よそしてどこへなりとも


去るがよい」


兵士たちの中から去るものはいなかった


「ならば行くぞ皆の者よ誰が止めてもよい魔王を止めるのだ」


そう言って先頭を切って魔国へ向かう国境はもうすぐそこであった




友の手でオーガ王は逝きました

そして現れる邪神の僕

次回決戦の魔国1

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