表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/22

1.乙女ゲームの世界に転生したようです。

幼稚園で幼馴染にオモチャで殴られて、気絶した時にここが乙女ゲーム『光射す思い』の世界であることを思い出しました。略して、「ひも」。タイトルが単純すぎて、よい略し方が思いつかず、製作者が投げやりに略したという。

私はヒロインで、神無月愛梨。もう、私がヒロインなんてちょっと待ってふざけんなと言いたい。前世は、引きこもりのオタクで内弁慶。ヒロインに不向きな三重苦。

ちなみに、幼馴染は攻略対象者。荻堂 一真かずま。この幼馴染は、お金持ちで婚約者がいます。婚約者の名前は、鳳凰院未那。

なんと言ってもこの幼馴染、ヒロインに暴言を浴びせまくる。ゲームをしてた時は照れ隠しねとはじめは思っていたんだけど、途中からやる気が失せて放棄したよ。なんでこんなの好きになってんの? 頭悪いんじゃないの?このヒロインと思ったほど。


この「ひも」、攻略対象者が全員お金持ちなんです。一般庶民のヒロインがイケメンなお金持ちに見染められて、両想いになるシンデレラストーリーなんですが、現実ではありえない。住む世界が違う人と両想いになった後、その後は破局でしょう? そんなの嫌だわ。 私は、ゲームを無視して普通に恋愛してみせるんだから。


私が病院から家に帰ると、幼馴染とその両親が待っていました。

おじさんとおばさんは謝ってきたのですが、幼馴染は

「お前が悪いからやったんだからな。謝らないぞ」

と抜かしやがったので、おじさんとおばさんは真っ青。

私は悪いことなんてしてないし、一方的にいきなりオモチャで殴られたので許す気はなく、

「わかった。これから一切話しかけるな。視界に入るな。それなら許してあげる」

おじさんとおばさんと両親は「それって、許す気がないってことでしょ」と思い切り顔に書いてた。普段は大人しい私がそういうことを言ったことで、周りは何も言えず、お開きになりました。


翌日、幼稚園に行くのに幼馴染が迎えに来たのですが、無視してスクールバスに乗りました。

その時に、「許してくれるって言ったじゃん」と泣きながら言ってきたのですが、一切無視。幼馴染を好きな子は文句を言ってきたけど、先生はどうしていいか分からずオロオロしているうちに、バスは幼稚園まで出発しました。

荻堂 一真は家の車で送り迎えをしてもらっているので、スクールバスには乗りません。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ