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いきなり話が飛んで俺は勇者を憎んでます。
気がついたときには全てが終わっていた。
異世界召還された日から早いもので1年が過ぎ、ノア専属の執事に抜擢された事は構わないしある意味願ってもない事だったから。
端的に言えば魔王であるノアに一目惚れだった。
そして何気ない日々、穏やかな時間の中で他愛のない会話の節々、ふとした仕草に、何度も愛おしさがこみ上げてくる日々。
そんな中でノアが俺を直属として任命してくれた。
あくまでも魔王と執事である関係ながらも、俺は歓喜に打ち振るえ、魔王であるノアへの忠節新たに生涯仕えることを決めていた。