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旅路
旅と人生を重ねるという、まあ、ありがちなテーマのポエムです。
西行法師の「願わくは花のもとにて春死なむその如月の望月の頃」という有名な歌がありますが、自分の場合、「願わくは」のシチュエーションが桜の木の下という一つだけでは足りなかったので(笑)、結果こういうポエムになりました。
現代では宇宙に遺灰を撒く埋葬(?)もあるそうで、それもいいかも(笑)。
我は流浪の旅の人 輝く陽のみぞ我が道標
追えど逃げゆく地平線 越ゆる彼方を目指しつつ
永き旅路を歩みゆく
果ては雪原熱砂漠 如何な様なる空の下
氷の棺に眠るとも 灼けつく砂に埋まるとも
昨日の宿を後にして 今日の旅路を歩みゆく
未だ知らざる明日の友 月を鏡にその姿を
映して楽しき夢に見る
土に還って樹々の養分 山の木霊となろうとも
波に揺られて海の泡 骨を珊瑚と並ぶとも