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短編まとめ

君に伝えたかった

作者: 深水葉月



 貴方と出会ってもう何年建つのかな。

 でも、私は―――。


 ♥♡♥♡

 

 貴方と出会ったのは、桜が舞い散ってた、中学の入学式。

 私の眼鏡越しに写った貴方の姿は、とてもとても美しくて。

 絵画の様で、思わず息を飲んでしまっていた。


 自己紹介で、始めて名前を知った。

 新藤しんとういつき

 

 素敵な名前だと思った。


 でも、私は恋をしても…。


 ♥♡♥♡


「好きです、付き合って下さい」


 貴方の。好きな、惚れている、貴方の。

 待っていた言葉だった。

 

 でもね、でもね、

 このままじゃ、お互い辛いだけだから。


「ごめんなさい。今は、誰とも付き合えないの。」


 ♥♡♥♡


 目が覚めたら、そこは白い世界。

 何度も何度も見たことのある、白い世界。


「今夜が峠です。」

「…!そんな…!」

 ドラマのような世界。


 でも、私はそんな世界の中にいるんだ。

 医者と、母親と…。


「な…んで…?き…み…が…?」


 私の最後を見に来た、貴方の姿。

 貴方は、泣きそうで、泣きそうで。


「あ…い…し…」


 一粒の涙が頬を伝って流れて、


 

 私の世界は消えた。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 良いです... 下手な長編より心かきむしられます! [気になる点] ない!ないです、ほぼ完ぺき! [一言] これは長編にしたい話だけど... あえて、この長さにしたのが大正解。 読み終え…
2011/04/28 19:39 退会済み
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