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2 何もしないと壊れてしまう?

振り向くと高校時代のクラスメイトの新井君が立っていた。クラスメイトと言っても特に親しいわけではなかったが。


「うん。まあ、何とかやってるよ。」

「高校の先生なんだって?」

「まあね。」


「香代ちゃんのこと、覚えてる?」

「香代ちゃん?あー、思い出した。新井君の彼女じゃなかったっけ?」


「そうだよ、というか、そうだったんだけど。」

「過去形か?」


「5年間つきあったんだけど、というか5年間もつきあったのに、オレ、お行儀良すぎて何もしなかったんだよね。手を握ったくらいまでかな。


そしたら彼女が『新井君は何もしてくれないのね!私を愛していないのね!』と言って怒っちゃってお別れになっちゃったんだ。


オレは考え方がやや古いところがあって、キスとかは結婚が決まってからって思ってたんだよね。


自分の欲望を抑えて彼女を第一に考えることが、彼女を大切に愛するってことだと思ってたんだけど、もっと早くキスとかしなきゃ愛が感じられなかったっていうことらしい。女の子って難しいね。じゃね。」


 久しぶりに出会ったのにいきなり失恋の話をするなんて、よっぽど辛かったのだろう、と英介は思った。


考えてみると、新井君の彼女だった香代ちゃんってこれから合奏をやる響子ちゃんとは正反対の女性だったようだな。


いや、待てよ、ひょっとしたら響子ちゃんだって私が行動するのを待っているかもしれないのではないか?だとしたら、このままだと壊れてしまう。


響子ちゃんがどう考えているのか分からないけど、新井君と出会ってこんな話を聞いたってことは、ひょっとしたら神様が行動するように促してるってことかもしれないな。いつも瑠璃子ちゃんがそばにいるから難しいけど、そのことを心がけて、チャンスを待つとするか。

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