表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/97

とある村の納屋にて

「あまりにも鎧っぽい姿で死んでるし、本人も“働きたくない”と強く願ってる……」

「よし、鎧に転生やなw」


***

転生したら付喪神型リビングアーマーだった件

~村でニートしてたら、王都の戦争終わってた~

***


「……あれは、邪神の鎧なんじゃ。近寄ってはならんよ。」


───誰かの声が聞こえる。

ここは……どこだ?

今日は何をしていたんだっけ?


うす暗い空間に、舞い上がるほこりが光を反射している。

カン、カン、と風に揺れてどこかで工具がぶつかる音がした。

近くにはサビかけた鍬、使い古されたタル、蜘蛛の巣が張った棚。


「……納屋か?」


つぶやいた自分の声は、妙に金属的な響きだった。


そして気づく。

体が……重い。いや、それ以前に──

動かない。


いや、正確に言えば、

自分の意思では動かせない。


「……なんだこれ。全身、鉄……?」

「いやいやいや、嘘だろ……?」


脳裏に、断片的な記憶がフラッシュバックする。

イベント当日。介護施設。着ぐるみセラピー。過密スケジュール。

そして、目の前が真っ暗になった──あの瞬間。


「……死んだのか、俺? マジで?」


「ってことは……さっきの声。あれ、神様……?」


そのとき、耳の奥であの言葉がこだまする。


──よし、鎧に転生やなw──


「ふざけんなああああああああ!!!!!!!」




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ