詩 ここに「ある」ことに疲れました
「ある」ことに疲れました
「ない」ほうがいいんです
ここに「あり」たくないんです
ここから「ない」ほうにいきたいんです
物質では「あり」たくないんです
物質以外の「ない」になりたいんです
消えたい
消えたい
ここから消えたい
私は消えたい
消えてしまいたい
どうしてここに「ある」のでしょう
どうしてこんなものが「ある」のでしょう
「ない」ほうがいいと望んでいる
「ない」ほうが皆のためだと思っている
「ある」のは嫌だと願っている
「ない」になりたいと祈っている
それでも世界は「ある」を選んで
「ない」状態を拒み続ける