第1話 家での姉さん
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諸君、君たちは女性に対して何を求める?
愛か?素晴らしいではないか、愛があるからこその人間だ。それがあるらこそ人間は未だにこの世に存在するのだ。実に尊い。
それ以外はどうだろう。
優しさ?それもまたいいものだ。優しい人と一緒にいるとこっちまで心が癒やされるよね。優しさから始まる恋だってあるかもしれない。いやあってくれ頼む。
他にはないのかな?
先の2つも悪くはない。寧ろ模範回答といっても過言ではない。
しかしそれは本音かい?男性諸君、本当は何を求めている?当ててやろう。
答えはπだ!女性のおっπではないのかね?まぁ世の全ての男性諸君が全てそうだとは思わない。愛や優しさが1番だと思う男もいるだろう。悪いことではない。それどころか穢れを知らずに今も生きていることに尊敬すらする。
だが多くの男性はおっπだろう?
巨乳か貧乳か、その議論をしたことがないとは言わせない。
あ、因みに僕は巨乳派に属した一般オタク君です。巨乳はいいよな。あの大きなπはには夢が詰まっている。実際に触っても素晴らしいモノだ。
えっ?まるで触ったことがあるように話す?
あるよ~巨乳触ったことあるよ~大事なことなので2度言いました。
その相手ってのは━━━━━━━━━━━━━━━
「優夜~!お姉ちゃん帰って来たよ~寂しくなかった?9時間も会えなかったからお姉ちゃんとっても寂しかったよ~!」
僕の義理の姉、氷野 恋だ。
血の繋がった姉弟だったらもう少し羞恥心があっただろう。そりゃ何か間違いがあったら困るからね。
でも僕らは義理だから。
「姉さんおかえり!今日は少し帰ってくるの遅かったね。またいつものあれ?毎日毎日大変そうだね」
「そうなの。聞いてよー今回告白してきた人ね顔はイケメンだし親は大企業の社長らしいけど断っちゃった!」
そう、僕の姉は毎日のように告白されるようなアイドル顔負けの美人なのだ。
手入れがされているのが素人目にも分かる胸下まで伸ばした綺麗な胡桃色のストレートヘアーに、透き通る白い素肌。サファイアのような蒼い瞳とまっすぐに伸びた鼻梁と薔薇色の美しい唇からは上品さを感じさせる。
だが、そんな美人な姉さんにも1つだけ欠点がある。
「へぇ~なんか勿体なくない?イケメンでお金持ちの彼女になるチャンスだったのに」
「その相手がイケメンで家柄も良くても、性格が最悪らしいの。噂だと大の女好きで六股してるらしいよ。......それに、私って優夜一筋でしょ?」
ブラコンなのだ。......そうブラコン。
最初はブラコンとは無縁のクール美女のイメージだったが、その後色々と事件が起きてからは見事に今の姉さんが出来上がってしまった。
「僕も姉さんのこと好きだから、誰かと付き合ったら寂しくなるけどさこのままだと婚期を逃さないか心配だよ」
「優夜〜そんなに私のことを......大丈夫!私たち姉弟はだから結婚はできないけど優夜以外の男と一緒になる気はないからね!」
僕の言葉に目を輝かせながら答える姉さんの言葉に疑問も持った人はいないだろうか。
姉さんは僕と血の繋がった姉弟だと思っているのだ。先程過去に事件があったと言ったが、それが原因で幼い頃の記憶がないのだ。姉さんはこのことを知れば逆に喜ぶかもしれないが、これ以上何かが起きれば僕は我慢できなくなってしまう。
だから......
「姉さんのブラコンは何年経っても変わらないね」
「変わらないよ...優夜より良い男なんていないよ。もしいたとしても私にとっては優夜が1番なのは変わらない」
(そういうところだよ全く)
姉さんは僕を良い男と言ってくれるが、客観的にはお世辞にも自分はイケメンの部類に入るとは思えない。顔の素材は悪くないとは思うが、陰キャ特有の長い前髪によってその素材も隠されている。
「それに婚期って言われても、私まだ大学に入学したばかりのピチピチの19歳の女の子だよ?まだまだ焦るような歳じゃないからね!」
「ピチピチって今どき死語だよ。でも、僕が悪いから。お詫びに最近駅前にできた抹茶スイーツ専門店のお支払いをさせていただきます」
「苦しゅうないぞ、優夜とのデートで許してやろう。でもね優夜...お詫びなのにどうして優夜が好きな抹茶スイーツに行くの?そこは私が好きな食べ物を選ぶべきじゃない?」
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ではまた